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<   2014年 03月 ( 6 )   > この月の画像一覧

<社会福祉士試験合格体験報告会 内容予告>
第26回社会福祉士国家試験(試験日 平成26年1月26日)の日本福祉教育専門学校の結果は、
社会福祉士養成学科(昼1年制)在校生合格率89.2%  受験者83名、合格者74名
当ブログ筆者が専任講師の社会福祉士養成学科は、一般養成施設ルート(昼間通学)合格者数、全国第1位

社会福祉士養成科(夜1年制)在校生合格率84.6%、受験者52名、合格者44名

【速報】2014年3月発表 社会福祉士255名合格・精神保健福祉士278名合格 日本福祉教育専門学校 学科別の合格率

<今回の社会福祉士試験の結果 全国>
全国の受験者数 45,578人
全国の合格者数 12,540人
全国の合格率 27.5 %

<合格した学生の体験報告会-社会福祉士国家試験合格のための学習法>
 今年度の学生による、第26回社会福祉士国家試験の受験と合格の体験報告会にぜひ、ご参加下さい。
 報告会では、最初に今回の国家試験の概況や、社会福祉士を目指す学習のコツ、合格する学生の傾向、本校の受験対策の概要等を当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が解説する予定です。
 社会福祉士合格者数名(社会福祉士養成学科学生)による、1年間の学習法とそのポイント、受験テクニック、役に立った参考書や模擬試験、学校生活の本音、学習と生活のバランス、国家試験当日等の体験報告を行います。質疑応答等も予定しています。
 入学する皆さん、先輩学生・合格者からの合格のための学習法のバトンタッチの好機です。
 今回は、社会福祉士養成学科・養成科の入学前講義「社会福祉入門講座」の最終回として行います。
 「社会福祉入門講座」3月最終回のご案内をご確認下さい 。
 日本福祉教育専門学校の社会福祉士養成学科・養成科等に、この4月に入学する皆さん限定の報告会です。参加無料。お待ちしています。

参加費:無料
<お問い合わせ先> 
 学校法人敬心学園 日本福祉教育専門学校
 電話:0120-166-255


日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部(通学)です
 社会福祉士養成科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの夜間部(2コース、通学)です

日本福祉教育専門学校 公式チャンネル - YouTube

<日本福祉教育専門学校入学式は4月3日です>


<第26回社会福祉士国家試験参考リンク>第26回社会福祉士国家試験 合格者発表  社会福祉振興・試験センター
参考リンク
第26回社会福祉士国家試験合格発表 |報道発表資料|厚生労働省

第26回社会福祉士国家試験の合格基準及び正答について

第26回社会福祉士国家試験学校別合格率


<社会福祉士国家試験 試験問題> 社団法人日本社会福祉士養成校協会(社養協)

第26回社会福祉士国家試験問題 共通科目 午前

第26回社会福祉士国家試験問題 専門科目 午後



社会福祉士 相談入門講座7 ソーシャルインクルージョン、子どもの貧困、新型貧困、コミュニティワークとは : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

社会福祉士相談入門講座 社会福祉協議会コミュニティワーク、アウトリーチ、擁護、中高年ひきこもりとは : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

社会福祉士 相談援助入門講座 第7回
<予習・参考資料web>

*「相談援助の基盤と専門職」と「相談援助の理論と方法」などの予習・プレ学習として活用して下さい。
<詳細は4月からの講義にて。日本福祉教育専門学校入学式は4月3日です>

*続き
<ポイント>
*コミュニティワーク

 コミュニティワークには、障害者や高齢者等、支援を必要としている人々の地域生活を支え,それぞれの希望を実現していく機会や、必要に応じた資源の開発が含まれる。
 また、地域社会における偏見・差別というバリアの軽減、相互理解、交流の促進が含まれる。

*ソーシャルインクルージョン
 ソーシャル・インクルージョン・社会的包摂は,共生社会,排除しない社会を目指す考え方として登場し、社会福祉の主要な理念の一つとして定着した。

*ソーシャルワークとは
介護・ケアワークが身体的機能に主に焦点をあてるのに対し、ソーシャルワークは心理社会的問題に焦点をあてる。
 社会生活上の困難の要因が、人・パーソナリティに問題がある場合、環境に問題がある場合、その双方、相互作用に問題がある場合が挙げられる。

・ソーシャルワーカー・社会福祉士は、利用者の主体性を重視しながら,人と環境の相互作用に着目し,両者の適合、利用者のエンパワーメントと環境の改善を図っていくことを役割としている。
・つまり、ソーシャルワーカーとは、生活問題・心理社会的問題に対応する、トータルな生活支援を目指した社会福祉サービスを提供する専門職である。

*ソーシャルワークの専門性
・具体的なソーシャルワーク実践とは、社会福祉学を基に、ケースワーク(個別援助技術)、グループワーク(集団援助技術)、コミュニティワーク(地域援助技術)等の、方法レパートリーを用いて、社会的に支援を必要とする利用者とその環境に働きかけることを指す
 これら方法レパートリーは、相互に関連しあうことで援助の有効性が高まる。それぞれのソーシャルワーカーがさまざまな場面でこれらの技術を相互に、あるいは連鎖的に用いることが必要とされる。
 これらの実践には、専門的な価値・知識・技術が求められる。

*ソーシャルワークの特性
①視点:利用者中心の視点
②焦点:人間と環境による固有な生活世界をとらえる生活概念、
③目的:社会参加、自己実現の支援
④手段:問題状況の改善・向上
⑤方法:科学的方法、利用者の問題解決能力の育成
<ソーシャルワークのフィードバック>
⑥運動:社会福祉サービスの改善 = フィードバック
⑦過程:ミクロからマクロへの循環
⑧特性:人間と環境への介入

*ソーシャルワークのレパートリー(相談援助・ケースワーク以外)
*グループワーク -集団援助技術-
 グループを活用した援助活動である。
 各種デイケア施設や社会復帰施設(授産施設等)で、社会生活の練習、生きがいづくり、レクリエーション、作業(福祉的就労)などを提供する。

<グループワーク・集団援助技術のポイント>
・集団援助技術とは、小集団を対象とし、グループ内での活動や経験を通じ、集団の持つ諸特性を活用して構成員個々の成長や発達を図るものである。 略
・集団援助技術では、ソーシャルワーク関係、メンバーの相互作用、プログラム、社会資源が援助の媒体となる。
・ソーシャルワーカーの機能とは、グループの相互作用や、プログラム活動により個々のメンバーの成長と望ましい社会的諸目標の達成に貢献することである。
 
・集団援助技術の展開プロセスとは、準備期→開始期→作業期→終結期となる。
 援助の一つのレパートリーとして、ケースワークと組み合わせることが多い。

*コミュニティワーク -地域援助技術-
  地域社会において,地域の福祉問題・ニーズの解決をめざす。地域社会における当事者の生活をネットワークを構築し、支援する役割もある。

コミュニティワーク地域援助技術において、問題に取り組み解決する主体は、住民でありその組織・団体などである。
 地域援助技術は、地域の福祉問題の解決に住民自身が主体的に取り組むことができるように側面から援助していく機能がある。
 さまざまな状況を考え、住民の問題解決能力などその主体性を強めるために、コミュニティワーカーとしての専門的知識・方法・技術などを提供するのである。 略

*協働活動の原則
・地域援助技術では、住民組織や関係機関・団体・施設が互いの個性や役割を尊重し合い、役割を分担して協働によって推進する。 略

*他、社会福祉施設運営管理,社会福祉調査等のメソッドがある。また、権利擁護等の役割を担う。

<相談援助・ソーシャルワークの今日的なテーマ=ソーシャル・インクルージョン>
 ソーシャル・インクルージョンは、2000年12月,厚生省社会・援護局による「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会」の報告書において,新たな福祉課題への対応の理念として位置づけられた。
 社会福祉制度の網の目からもれ,社会的排除・摩擦や社会的孤立という状況にある人々を,社会的つながりを構築することによって社会の構成員として包み支えあうこと,という意味で使われる。社会で暮らす人々を孤立や孤独、排除から援護し、社会の一員として包み支えあうという理念である。今後,社会の構成員としての権利と義務とは何かを問うこととともに,それを具現化するために,「つながり」に内在する利害関係や権力関係を明らかにしたうえで連帯や協働を考えることが課題となる。

<参考>
*「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会」報告書より
(平成12年12月8日  厚生省社会・援護局)
・基本的な考え方
 社会福祉も「貧困からの脱出」という社会目標に向け、一定の貢献をしてきたことは評価されてしかるべきであろう。しかしながら、その後の都市化と核家族化の進展や、産業化、国際化の中で人々の「つながり」が弱くなってきたことも否定できない。
 社会福祉に関わる諸制度も、このような社会の変化の中で、逐次、整備が図られてきた。
 貧しい社会における貧困者の救済を中心とした選別的な社会福祉から、豊かな社会の中における国民生活の下支えとしての社会福祉へ、少子・高齢社会において安心できる社会福祉へと普遍化が図られてきた。
 一方、近年、社会福祉の制度が充実してきたにもかかわらず、社会や社会福祉の手が社会的援護を要する人々に届いていない事例が散見されるようになっている。
 社会福祉は、その国に住む人々の社会連帯によって支えられるものであるが、現代社会においては、その社会における人々の「つながり」が社会福祉によって作り出されるということも認識する必要がある。(中略)  
 人々の「つながり」の構築を通じて偏見・差別を克服するなど人間の関係性を重視するところに、社会福祉の役割があるものと考える。
 なお、この場合における「つながり」は共生を示唆し、多様性を認め合うことを前提としていることに注意する必要がある。(中略)
 イギリスやフランスでも、「ソーシャル・インクルージョン」が一つの政策目標とされるに至っているが、これらは「つながり」の再構築に向けての歩みと理解することも可能であろう。
 諸外国におけるこのような試みに鑑みると、「社会的援護を必要とする人々に社会福祉の手が届いていない」事例は、それがたとえ小さな事例であったとしても、その集積と総合化の中から「つながり」の再構築への道筋が浮かび上がってくるものと思う。
 本検討会ではこのような考え方から、制度論からではなく、実態論からのアプローチを行った。すなわち、いくつかの現在生起している課題の実態を踏まえ、個別具体的な解決の方法を考え、それらを総合化していくという検討方法である。

・対象となる問題とその構造
 従来の社会福祉は主たる対象を「貧困」としてきたが、現代においては、
・「心身の障害・不安」(社会的ストレス問題、アルコール依存、等)
・「社会的排除や摩擦」(路上死、中国残留孤児、外国人の排除や摩擦、等)
・「社会的孤立や孤独」(孤独死、自殺、家庭内の虐待・暴力、等)
といった問題が重複・複合化しており、こうした新しい座標軸をあわせて検討する必要がある。
 このうち、社会による排除・孤立の現象は、いわば今日の社会の支え合う力の欠如や対立・摩擦、無関心といったものを示唆している。

<詳細は4月からの講義にて。日本福祉教育専門学校入学式は4月3日です>

<参考資料リンク>
宮城沿岸の小中学校 児童の格差拡大懸念 本社アンケート  河北新報 1月4日(土)6時10分配信 - Yahoo!ニュース

引用:「東日本大震災で被災した宮城県沿岸部の小中学校で、被災した児童・生徒と被災しなかった児童・生徒との間に格差が生まれつつある、との懸念が広がっている。
 家庭間の経済的な格差の広がりを危惧する声が多く、県南の小学校長は「経済力の差が出てきている。父親が職を失った家庭、震災で父親を亡くした母子家庭に、ひずみ、ゆがみが出ている」と指摘した。
 経済力の差は、児童・生徒の学習機会の不均等や学力格差につながる恐れがある。復興が早い地区を中心に住民の生活再建が進めば、残された住民との間の経済格差はさらに拡大する可能性もある。各校長は「経済力の差が顕著になり子どもたちに影響する」(石巻地区の中学校長)「生徒指導上の課題になる」(気仙沼地区の小学校長)と問題意識を強めている。住環境の違いも切実である」。 引用ここまで

子どもの貧困悪化 人間関係に疲れた人の居場所に―つながり生み出す「民間図書館」 (オルタナ) - Yahoo!ニュース
引用:「20年続く不況で非正規雇用者が増え、経済格差も生まれた。こうした社会状況で「子どもの貧困」も悪化している。子どもの貧困とは、「子どもが経済的困難と社会生活に必要なものの欠乏状態におかれ、発達の諸段階における様々な機会が奪われた結果、人生全体に影響を与えるほどの不利を負っていること」と、子どもたちの学習支援を行う全国学習会ネットワークJLSN代表の犬飼さんは定義する。
 2009年の厚生労働省のデータによると、17歳以下の7人に1人にあたる15.7%が貧困状態にある。保険料が払えないために無保険の子どもや、給食費、修学旅行費の未納・滞納も続出している」。引用ここまで

新型貧困に陥る人の共通点50 40代で貧困に陥る人の現実  終電まで働いても生活苦(週刊SPA!) - Yahoo!ニュース
引用:「新型貧困に陥る人の共通点50」という特集。「転職に失敗した」「給与カット」「肉体的な病気やケガ」など思わぬ不幸に足を絡め取られ「40歳をすぎてから生活が困窮しはじめた」という人たち。
 自炊することもできず、もっぱら牛丼屋やラーメン屋をヘビーローテーション」。引用ここまで

小児がん 新たなリスク NHK クローズアップ現代  2011年1月31日(月)放送
 子どもが亡くなる病気で最も多い小児がん。かつては不治の病とされていたが、医学の進歩によって、長期に生存できる子どもも増えている。しかし、命を取りとめても、抗がん剤や放射線に治療によって、成長後に「晩期合併症」と呼ばれる重い後遺症や障害を発症する実態が明らかになってきた。推計10万人といわれる小児がん経験者。厚生労働省が行った初の調査で、およそ半数が晩期合併症に苦しんでいる事が分かった。しかし、日本には、そうした患者を、医療的にフォローしていく態勢はない。番組では、晩期合併症と闘ったある患者の生涯を辿りながら、小児がんの新たなリスクにどう向き合うか考えていく。

<予習のために 下記をクリック>
平成25年版厚生労働白書 -若者の意識を探る- (本文)|厚生労働省

平成25年版厚生労働白書 資料編|厚生労働省


社会福祉士の相談援助 入門講座1 社会福祉士、働く分野、ソーシャルワークとは 相談援助の基盤と専門職 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

社会福祉士 相談援助入門講座第2回 医療ソーシャルワーカー業務指針、医療相談室、心理社会的問題とは : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

社会福祉士 相談援助入門講座第3回 コミュニケーションスキル、援助関係、非言語的コミュニケーションとは : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

社会福祉士 相談援助入門講座第4回 相談援助のプロセス前編、インテーク、アセスメントとは : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

社会福祉士 相談援助入門講座第5回 相談援助後編 モニタリング、危機介入アプローチ、相談援助の技術とは : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

社会福祉士相談入門講座 社会福祉協議会コミュニティワーク、アウトリーチ、擁護、中高年ひきこもりとは : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部(通学)です
 社会福祉士養成科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの夜間部(2コース、通学)です


<速報>
第26回社会福祉士国家試験255名合格、精神保健福祉士278名合格 2014年3月発表 日本福祉教育専門学校
合格率89.2%、合格者74名、当ブログ筆者が専任講師の社会福祉士養成学科=一般養成施設ルート(昼間通学)合格者数 全国第1位。

<社会福祉士試験合格体験報告会 本校に入学される皆さんへお知らせ>
 今年度の学生による、第26回社会福祉士国家試験の受験と合格の体験報告会にぜひ、ご参加下さい。これから学ぶ皆さんへ、先輩合格者からの合格のための学習法のバトンタッチの好機です。入学前授業の「社会福祉入門講座」最終回として行います。
 社会福祉士合格者数名(社会福祉士養成学科学生)による、1年間の学習法のポイント、受験テクニック、役に立った参考書や模擬試験、学校生活の本音、学習と生活のバランス、国家試験当日等の、体験レポートです。質疑応答も予定。また、当学科専任講師が、今回の国家試験の概況も解説します。
 「社会福祉入門講座」3月最終回のご案内をご確認下さい
 日本福祉教育専門学校の社会福祉士養成学科・養成科等に、この4月に入学する皆さん限定の報告会です。参加無料。当ブログ筆者(本校専任講師)もお待ちしています。
社会福祉士国家試験合格体験報告会 合格率89.2% 社会福祉入門講座 本校入学前講義最終回


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中
社会福祉士・相談援助web入門・予習講座 第6回
<予習・参考資料>

*「相談援助の基盤と専門職」と「相談援助の理論と方法」などの予習・プレ学習として活用して下さい。
 社会福祉士受験支援講座・教員日記

*続き
<まとめ:相談援助>
D 住民が生活問題状況を自覚し,自分たちの生活をコントロールしたり,改善し
  たりする能力の形成を目指すことは,「エンパワメント」の考え方に含まれる。
A エンパワメント・アプローチでは,クライエント自身が,問題解決に必要な知
  識やスキルを習得することを支援する。
 A アドボカシーを行うソーシャルワーカーは,サービス提供機関などの方針とク
  ライエントの意向が対立する場合,クライエントの立場を優先的に考える。
 B アドボカシーを行うソーシャルワーカーは,専門的知識と技術を用いて,クラ
  イエントを支持し,クライエントの最善の利益に向けて行動する。
 C 自立とは,経済的自立のみならず,多様性や個別性を尊重する社会の中で,必
  要な支援を受けつつも,主体的に生活を行うことをも意味している。

相談援助=ケースワークの役割とは、クライエントへの心理的、社会的サポートが中心となる。
 それは、人々の内面(メンタル、情緒)のサポートである。
 また社会的な問題 (生活問題、経済的困窮・失業、住宅等)、家族問題等の相談援助を行なう。
 加えて、ソーシャルワークの相談援助は、福祉制度・サービス・社会資源の利用支援、マネジメント等を伴なう

今日的には、相談援助の方向性として、エンパワメントやソーシャル・サポート・ネットワークが重要とされている。
 アウトリーチや権利擁護・アドボカシー、ソーシャル・インクルージョン、マクロ・ソーシャルワークとの連携等も、求められる。

*アウトリーチ
 相談援助のあり方として、クライエントの来訪をただ待つのではなく,ソーシャルワーカーが積極的に地域に出向くという側面が強調されている活動である。
 つまり、クライエントの日常生活の場に出向き、必要な情報やサービスを提供する活動である。特に,福祉行政機関や地域福祉の領域において求められる機能である。また,コミュニティのなかで、困難に直面している人々を見つけだすことも意味に含む。

*権利擁護・アドボカシー
 近年,独居し,寝たきり,認知症の高齢者が増加するなかで,高齢者に対する財産侵害,不公正な取引,経済的な搾取,差別,身体的・精神的・性的虐待など権利侵害の事例が多く見受けられる。また,児童虐待やドメスティック・バイオレンスが頻繁に起きている。最近は,現実に生じている,高齢者・障害者・児童・女性に対する権利侵害の実態を明らかにしつつ,社会保障の権利ばかりでなく,財産権,身体的自由,精神的自由などの市民権利をも含む諸権利の擁護の問題について検討し,権利擁護のシステムを構築することが課題となっている。
 アドボカシーとは,たんに利用者の意思の代弁をするだけではなく,自己決定を援助し,利用者の生活と権利を擁護する活動である。エンパワーメント介入である。アドボカシーは,個人または家族に対して行われる活動であるケース・アドボカシーと,同じような問題に直面する特定の集団に対して行われるクラス・アドボカシー(class advocacy)に大別される。ソーシャルワーカーの知識と技術を使って,行政・制度や社会福祉機関,サービス供給主体に対して,利用者が最も適切で最良のサービスが受けられるよう柔軟な対応や変革を求めていく一連の行動である。

*マクロ・ソーシャルワーク
 ソーシャルワーク実践の対象は,ミクロ(小領域),メゾ(中領域),およびマクロ(大領域)に分けられる。
 ミクロ領域の実践には,個人のもつ生活問題や精神保健問題への支援,家族や小集団への介入や支援などが含まれる。相談援助等である。
 メゾ領域には,地域住民の組織化や支援や社会福祉機関の管理・運営などが含まれる。
 また,マクロ領域には,自治体の調査,計画立案,実施と評価,国の政策立案,実施,評価,社会サービスの管理・運営などが含まれる。
 小領域,中領域のソーシャルワーク実践に対し,組織の管理・運営や組織化,政策立案などの指向性を含んだ実践をマクロレベルの実践ともよぶ。

*ブトゥリムによれば、ソーシャルワークの使命は、人間の苦境の軽減にある。
 また、社会福祉の価値の前提として、次の三つの概念をあげている。
 「人間尊重」:人間は、その能力や行動に関係なく、人間であること自体で価値がある。
 「人間の社会性」:人間はそれぞれ独自性を持った生きものであるが、その独自性を貫徹するのに、他者に依存する存在である。
 「変化の可能性」:人間は、変化、成長、向上する可能性を持っている。

"ソーシャルワーカーは、人間の生き方について、基本的な関心を持っている。そのような問題は、モラルを抜きにしては考えられない。それは、「望ましい人生」とは何か、(ここでいう望ましい人生の促進とは、抽象的なはるか遠くの思想にかかわることではなく、ひとりの人間あるいは人間集団の具体的な生活状況にかかわることである)これらに関するある種の信念と、望ましい人生をいかに求めていくかという、方法に関する倫理的な考察が基になっているはずである。
 ソーシャルワークは、現実的であるために哲学的でなければならない。"
(Z.T.ブトゥリム(川田誉音訳)『ソーシャルワークとは何か』川島書店、P59~63等 1986)

*ソーシャルワークの目的
1.人権、権利擁護の実現をめざして、
2.歴史的・社会的実体としての社会福祉問題をとらえ、
3.その予防、改善、解決を含む社会的対応を図るため、
4.ソーシャルワークの価値・知識・技能の共通基盤をもつ専門職の立場から、
5.当事者が主体的に問題解決に取り組む力と過程を支援するとともに、
6.広く環境にはたらきかけて、フォーマル・インフォーマルなサポート・ネットワークを発展させ、
7.全体としての社会福祉の向上を図ることにある。
 それは、人と環境の問題や、現代社会の構造などが要因となって生み出される社会的問題に向けられたものでもある。

<補足>
 社会福祉士とは、「社会福祉士及び介護福祉士法」により定められた、相談援助等、ソーシャルワークに携わる専門職の国家資格である。
 各相談機関、福祉行政機関、福祉施設・団体、医療機関等において、専門的知識と技術で相談や、グループワーク、福祉施設の運営管理等を行なう専門職である。
 領域は、児童、医療、コミュニティ、障害者、貧困・低所得、高齢者等の多岐にわたる

 昭和62年制定「社会福祉士及び介護福祉士法」 第2条
 ”「社会福祉士」とは、第28条の登録を受け、社会福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整その他の援助を行うことを業とする者をいう。”

*日本社会福祉士会
 国家資格である社会福祉士に登録した者を入会資格とする専門職団体。1993年に設立され,96年に社団法人となった。倫理綱領を採択し,利用者の権利を擁護し,その自己実現を支援する役割を担えるよう,社会福祉士の活動を推進するとともに,関連機関領域の専門職と協働し,社会福祉サービスを担っていくために行動している。具体的には,大会・学会の開催,研修・研究・調査・広報活動を行っている。

参考:日本社会福祉士会「社会福祉士の倫理綱領」(抜粋)
1 人間の尊厳:社会福祉士は、すべての人間を、出自、人種、性別、年齢、身体的精神的状況、宗教的文化的背景、社会的地位、経済状況等の違いにかかわらず、かけがえのない存在として尊重する。
2 社会正義:差別、貧困、抑圧、排除、暴力、環境破壊などの無い、自由、平等、共生に基づく社会正義の実現を目指す。
3 貢献: 社会福祉士は、人間の尊厳の尊重と社会正義の実現に貢献する。

*社会に対する倫理責任: (ソーシャル・インクルージョン)社会福祉士は、人々をあらゆる差別、貧困、抑圧、排除、暴力環境破壊などから守り、包含的な社会を目指すよう努める。 

働くのがこわい 新たな“ひきこもり” NHK クローズアップ現代 動画  2011年2月3日(木)放送
<引用>
 “ひきこもり”の長期化、高年齢化が止まらない。去年内閣府が行った調査によると、ひきこもりの人は全国に70万人いるとも言われており、その過半数が30代を占め、しかも、就労経験や、就職試験をきっかけにひきこもった人たちだという。「ひきこもり」の人たちが社会復帰を望んでも、ひきこもっていた期間により生まれる履歴書の空白や、社会経験の不足が自立への道を阻む。
 社会への出口が遠のく一方で、深刻な課題は彼らを支える親の高齢化だ。親の年金を頼りに生活するひきこもりが増える今、親亡き後をどう生き残るのか、社会に出る手立てはあるのか、課題に直面しているひきこもりの今を取材する。

<次回に続く>
修了式・卒業式を迎える皆さんへ
 本校の社会福祉士養成学科・養成科等にて1年間、学んできた皆さんには、いろいろなご苦労、出来事があったと思います。
 本当にお疲れ様でした。
 また、学生の皆さんの講義や演習等へのご協力に感謝しています。
 そして、学生を支えて下さったご家族の皆様に、心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。
 20日の修了・卒業式を区切りとして、皆さんは社会福祉士、つまり専門職としてスタートすることになります。
 私たち福祉専門職の使命は、苦境のなかにある人々を支えることにあります。併せて、社会全体を捉え、専門職として貢献することも求められています。意義ある仕事です。
 修了式を迎え、専門職となる皆さんの、それぞれの分野の職場、地域、社会における実践に、期待しています。

 これから、専門職として歩みだす皆さんにいくつかの助言です。
 一、職場の先輩、同僚、関係者、住民や当事者の人々が、教えてくれることを大切に聞きましょう。
 二、それぞれの職場の仕事の進め方には、経緯・背景・理由があり、そこに加わる皆さんには、謙虚な姿勢が求められています。謙虚さは、専門職として必要な知識・技術を効率良く吸収するためにも不可欠なものです。
 三、職場のチームワーク、人間関係、職員の相互支援を大切にしましょう。
 四、専門職である自分を支えてくれるネットワーク(職場内、職場の外の友人や学友、専門職団体、教員等)を構築しましょう。燃え尽きの予防です。
 五、狭い視野は思い込みのもとであり、短気は挫折のもとです。広い視野と長期的な視点で、大局を見ましょう。
 六、他者の生きることを支えることと併せて、自分が活きることも重要です。

*ワーク・ライフ・バランスと社会福祉士
 今日、ワーク・ライフ・バランスが福祉専門職にとって、重要な課題の一つです。これは、仕事と生活の調和であり、やりがいや充実感を持ちながら働き、家庭や地域生活などにおいても、人生の段階に応じた希望、生き方を実現することです。もし、このバランスが保てないと、燃え尽きのリスクの一つともなり得ます。
 生活を総合的に支援する福祉専門職は、自らのワーク・ライフ・バランスを実現することにより、利用者とその家族や関係者、社会に対するモデルとなるべきでしょう。

 また、実務上の留意点を数点挙げます。
一、支援に関わる実務スキルの修熟に努める。特に記録業務の熟練と、それに要する時間の短縮が課題である。
ニ、日々の実務の優先順位を明確にして、確実に取り組む。
三、環境への適度の適応。過剰な適応や反発はしない。
四、行き過ぎた完璧主義の放棄。無理をしない。
五、適切に人に頼ることも必要である。

 なお、学科の1年間の学びでは、ソーシャルワークを完全に身に付けるには充分とは言えません。上記のことも気に留めながら、着実に実力を蓄えていきましょう。
 新しい環境には慣れるまで少し疲れることもあるかもしれませんが、あまり力まずに、気長に、専門職としての成長と、自分の生活の充実を図って下さい。過剰に焦ったり、緊張しなくても、新たな職場、繋がりが、皆さんを待っていて、受け入れ、認めてくれると思います。
 社会福祉・ソーシャルワークの仕事は、実務に就いた後も、学び続け、自己研鑽に励むことが求められます。職場の先輩や同僚、もしくは学友と支え合いながら、これからも更に専門性を向上させていくことに期待します。
 4月、6月それ以降とソーシャルワーク実践研究会が予定されています。卒業後の学習と交流の機会として、都合の良い時に、ご参加下さい。

 修了式に参加出来ない方も、学校にお立ち寄りの際には、声を掛けて下さい。
 例年、秋頃の本校同窓会総会には、多くの修了・卒業生の方が集まります。学校からの案内、学校HP、当ブログ等で後日、お知らせします。

 また、社会福祉士試験の結果が不合格だった方は、次年度の試験に再挑戦しましょう。重要なのは、気落ちせず、次回に向けて着実に学習を継続すること、しかし焦らないことだと思います。励ましと応援の気持ちが伝わることを願っています。再挑戦を、当講座も可能な限りサポートします。

 大学のソーシャルワーク演習の学生の皆さんも、ご卒業、おめでとうございます。
 社会福祉や教育等、それぞれの進路でのご活躍を願っています。
 日本福祉大学の受験対策講座の受講生の皆さんも、今後、それぞれの現場での活躍を願っています。
 
 最後ですが、これからの皆さん自身の人生の、ご多幸、ご健康を、筆者は祈念しています。
 皆さんに、応援、お祝いの挨拶を送ります。またお会いできる日を楽しみにしています。

 2014年3月19日  社会福祉士受験支援講座・教員日記 筆者

<追記>
平成25年度 卒業式・修了式を開催しました 日本福祉教育専門学校



第26回社会福祉士国家試験合格者、合格率発表 日本福祉教育専門学校社会福祉士養成学科合格率89.2% : 社会福祉士受験支援講座・教員日記
第26回社会福祉士国家試験 合格者発表  社会福祉振興・試験センター
第26回社会福祉士国家試験の実施状況等
全国の受験者数 45,578人
全国の合格者数 12,540人
全国の合格率 27.5 %
合格点ボーダーライン 84点以上

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科(昼1年制)在校生合格率89.2%  受験者83名、合格者74名
当ブログ筆者が専任講師の社会福祉士養成学科は、一般養成施設ルート(昼間通学)合格者数、全国第1位に


本校社会福祉士養成科(夜1年制)在校生合格率84.6%、受験者52名、合格者44名


試験日 平成26年1月26日(日)  試験地 24都道府県
合格発表日  平成26年3月14日(金)14時(厚生労働省及び公益財団法人社会福祉振興・試験センターで合格者の受験番号を掲示 同センターホームページ(http://www.sssc.or.jp/)でも閲覧可能)

参考リンク
第26回社会福祉士国家試験合格発表 |報道発表資料|厚生労働省

第26回社会福祉士国家試験の合格基準及び正答について

第26回社会福祉士国家試験学校別合格率


<社会福祉士国家試験 試験問題> 社団法人日本社会福祉士養成校協会(社養協)

第26回社会福祉士国家試験問題 共通科目 午前

第26回社会福祉士国家試験問題 専門科目 午後


【速報】2014年3月発表 社会福祉士255名合格・精神保健福祉士278名合格 日本福祉教育専門学校
 第26回社会福祉士、精神保健福祉士国家試験の、日本福祉教育専門学校の学科別の合格率をご報告いたします。

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科

*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部です
 社会福祉士養成科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの夜間部(2コース)です


<お問い合わせ> 
 学校法人敬心学園 日本福祉教育専門学校 電話:0120-166-255

*社会福祉士とは
  「社会福祉士及び介護福祉士法」により定められた、相談援助、運営管理等、ソーシャルワークに携わる専門職の国家資格です。
 各種の相談機関、福祉行政機関、福祉施設・団体、医療機関などにおいて,専門的知識と技術をもって,福祉サービス利用者の相談援助や,グループワーク、施設の運営管理、地域福祉活動等を行なう社会福祉専門職です。
 社会福祉士は、子ども、コミュニティ、障害者、貧困、女性、高齢者、更生保護等、多岐にわたる領域で、相談援助等の実務を担っています。
社会福祉士及び介護福祉士法


<社会福祉士試験合格体験報告会 本校に入学される皆さんへお知らせ>
 今年度の学生による、第26回社会福祉士国家試験の受験と合格の体験報告会にぜひ、ご参加下さい。これから学ぶ皆さんへ、先輩合格者からの合格のための学習法のバトンタッチの好機です。入学前授業の「社会福祉入門講座」最終回として行います。
 当日は、社会福祉士合格者数名(社会福祉士養成学科学生)による、学習法のポイント、受験テクニック、役に立った参考書、学校生活の本音等の、体験レポートです。質疑応答も予定。
 また専任講師が、今回の国家試験の概況も解説します。
 「社会福祉入門講座」3月最終回のご案内をご確認下さい
 日本福祉教育専門学校の社会福祉士養成学科・養成科等に、この4月に入学する皆さん限定の報告会です。参加無料。当ブログ筆者(本校専任講師)もお待ちしています。

社会福祉士国家試験合格体験報告会 合格率89.2% 社会福祉入門講座 本校入学前講義最終回 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中
社会福祉士・相談援助入門講座 第3回
<予習・参考資料 web>

*「相談援助の基盤と専門職」と「相談援助の理論と方法」などの予習・プレ学習として活用して下さい。
 <詳細は4月からの講義にて>

3.コミュニケーション
・ソーシャルワーク・社会福祉援助技術とは,クライエントがその人らしく生活し,よりよい生活を実現するための支援の過程である。
 その中で、コミュニケーション技術は,クライエントとの専門的援助関係を形成する上で必要なものの一つである。
・相談援助(ケースワーク)における面接は,援助者と利用者との対等な関係性を基本とする。
 コミュニケーションは、ソーシャルワーカーからの一方的なものではなく、双方向の人間的な交流であり、お互いに影響を与え合う相互作用である。

・面接においては,言語的なコミュニケーションとともに,非言語的なコミュニケーションも重視する。
 クライエントの内面、感情をより理解していくため,非言語的コミュニケーションにおけるクライエントの表情や動作、服装等の観察の技術も必要とされる。
 また、認知症高齢者や重度障害者等に対して、それぞれの表情やサイン等からの非言語的コミュニケーション、行動の特性を踏まえることによって、マン・ツー・マンの関わりが可能になり、質の高い援助の追求が出来る。

・クライエントのありのままの姿を受け入れる受容等の姿勢が、コミュニケーションの基本となる。
・クライエントの日常的な生活の場への訪問を通して,面接と観察によって理解を深めるための手法として、生活場面面接がある。
 これらの訪問による面接は、ソーシャルワークにとって、重要な援助技術の一つである。

・聞き取った情報のうち、クライエントの生活状況,取り巻く人々などの環境との関連性を図示し,理解していくためのツールとして、エコマップがある。

信頼関係を専門的な援助関係へと高める為に、継続的なコミュニケーションが必要である。

*コミュニケーションには以下のような特徴がある。
「言語コミュニケーション」と「非言語コミュニケーション(=表情、視線、態度、うなずきなど)」。
・フォーマルな面接とインフォーマルな会話。

補足:コミュニケーション communication
 記号,情報などを媒介にして,意思や意味のある事柄を相互に伝え合い,理解しあうこと。

*利用者の言葉の二面性
・時として利用者の言葉は、「表面的な(言語による)情報」と「裏側に潜む感情や価値観を含んだメッセージ」といったような、二つの面からできていることがある。裏側への気づきが必要である。
(特に高齢者の場合に、配慮を要すると考えられる。)

*そのため、対人援助の場面では,援助者は利用者が言語で表出した感情や情報だけではなく,表情や身振り,視線,態度などの非言語(ノンバーバル)コミュニケーションにも注目して相互に信頼関係を結ぶ。
 略 <詳細は4月からの講義にて>

*非言語(ノンバーバル)コミュニケーション
 ことばや文字を直接には用いないコミュニケーション形態で,身振り,姿勢,表情などの身体動作から,空間意識や接触行動,化粧や服装などにまで及ぶ。 略
  言語コミュニケーションを円滑にし相互理解を深める補助手段としても重要である。

*専門的な援助関係とは
 ソーシャルワーク専門職は、利用者と効果的なコミュニケーションをとりつつ、信頼関係の形成に努める。その過程で専門的な援助関係が築かれる。このため、コミュニケーション技法は、社会福祉援助活動の基盤である。
・専門的な援助関係とは、援助者がクライエントとの間で築きあげる,問題解決を進めていくうえでの専門的・職業的関係を示す。
 相談援助やグループワークにおいては,クライエント個人・家族・グループメンバーとの援助関係が,援助を展開していく媒体となる。 略
・専門的な援助関係は、契約関係のもと、信頼関係を一から築き、専門的な距離を置く。

*専門的援助関係の重要性-「バイステックの7原則」による-
 ケースワークにおけるワーカーとクライエントの援助関係の最も重要な原則としてバイステック(Biestek, F. P.)が唱えたもの。
 バイステックは,ワーカーとクライエントの良好な援助関係の形成がケースワーク実践のすべてに影響を与えるとして,それまで曖昧であった援助関係の概念を分析した。すなわち,援助関係をワーカーとクライエントの間に生まれる態度と感情による力動的な相互作用と捉え,この関係の目的はクライエントの適応の過程を支援することにあるとした。また、ワーカーの行動原理ともいえる。
 ①個別化,
 ②意図的な感情表出,
 ③統制された情緒的関与,
 ④受容,
 ⑤非審判的態度,
 ⑥クライエントの自己決定,
 ⑦秘密保持,の七つである。
  Biestek, F. P., The Casework Relationship, Loyola University Press, 1957 (『ケースワークの原則 新訳版 : 尾崎新・福田俊子・原田和幸訳, 誠信書房, 1996).
<詳細は4月からの講義にて>

・ケースワーカーとクライエントとのあいだに築かれる援助関係は、人間に共通する特徴に関する知識と、一人ひとりの個人に関する理解の両者を媒介にして形成されるものである。すなわち、関係を形成する具体的な技術を抜きに、知識だけでは援助関係を十分に形成することはできない。

④ 優れた援助関係をつくり出すために
・ソーシャルワーカーを目指す者は、積極的に日常生活や社会において、(人間に関して)幅広い知識と経験を得ることに努めるべきである。 略

 次のような、コミュニケーションを巡る傾向の変化を踏まえることも、今後、必要となるかもしれない。

*コミュニケーション行動の変化
 ”近年、ブログやSNS(Social Networking Service)などのソーシャルメディアが普及し、その利用者が増加している。その中で、若年層を中心に、コミュニケーション行動が多様化し、人との対面コミュニケーションよりも、メールなどを介したコミュニケーションの方が好まれる傾向が見られると言われている。
 一方、ネットを通じたつながりによってコミュニケーションの幅を大きく広げているケースもみられるようになってきた。
 特に、10歳代、20歳代では「人と会って話すより、メールでやりとりする方が気楽だ」といった傾向が強い。また、「いつも友人や知人とつながっているという感覚が好きだ」といったつながり志向が10歳代で突出している。こうした意識は、携帯電話やSNSの拡充の要因となった。
 また、意思や情報の伝達に対する考え方についても変化が生じている。10歳代、20歳代では、他の年代に比べて「ことばより、絵や映像の方が自分の気持ちをうまく表現できる」といった感覚の伝達に重きを置く傾向がある”。
 平成25年版 厚生労働白書 第1章 若者を取り巻く社会経済の変化 31頁から32頁

<参考資料 映像>
ある 少女の選択 延命”生と死のはざまで NHK クローズアップ現代 2010年12月8日(水)放送

引用「腎臓の「人工透析」30万人。口ではなくチューブで胃から栄養をとる「胃ろう(経管栄養)」40万人。そして、人工呼吸器の使用者3万人。「延命治療」の発達で、重い病気や障害があっても、生きられる命が増えている。しかしその一方、「延命治療」は必ずしも患者の「生」を豊かなものにしていないのではないかという疑問や葛藤が、患者や家族・医師たちの間に広がりつつある。田嶋華子さん(享年18)は、8歳で心臓移植。さらに15歳で人工呼吸器を装着し、声も失った。『これ以上の「延命治療」は受けたくない』と家族と葛藤を繰り返した華子さん。自宅療養を選び、「人工透析」を拒否して、9月、肺炎をこじらせて亡くなった。華子さんの闘病を1年にわたって記録。「延命」とは何か。「生きる」こととは何か。問いを繰り返しながら亡くなった華子さんと、その葛藤を見つめた家族・医師たちを通じて、医療の進歩が投げかける問いと向き合いたい」。

<ニュースクリップ リンク集>
生活保護受給世帯が最多更新 9月時点で159万世帯 - 2013/12/11 10:50 【共同通信】

引用「厚生労働省は11日、全国で生活保護を受給している世帯が9月時点で159万911世帯(前月比662世帯増)となり、過去最多を更新したと発表した。受給者は215万9808人(同69人減)だった。生活保護をめぐっては、改正生活保護法と、生活困窮者自立支援法が6日に成立。生活保護法は1950年の施行以来、初めての本格的な改正で、一部を除いて来年7月に施行される」。

<社会福祉士・相談援助入門講座4 に続く>

<予習のために 下記をクリック>
平成25年版厚生労働白書 -若者の意識を探る- (本文)|厚生労働省

平成25年版厚生労働白書 資料編|厚生労働省


社会福祉士の相談援助 入門講座1 社会福祉士、働く分野、ソーシャルワークとは 相談援助の基盤と専門職 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

社会福祉士 相談援助入門講座第2回 医療ソーシャルワーカー業務指針、医療相談室、心理社会的問題とは : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


福祉への就職を考える業界セミナー 説明会・相談会 当ブログ筆者担当 会場 高田馬場駅徒歩1分
3/12(水)15時から17時 会場:日本福祉教育専門学校 本校舎
参加無料、一般公開(どなたでも参加できます)

 現役大学生の方など、大学卒業後の進学を検討中の皆様に、福祉業界の仕事、就職、やりがいの実際をお伝えします。相談援助の専門職=社会福祉士の仕事等を、当ブログ筆者(社会福祉士、本校専任講師)が解説します。個別相談も行います


*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部です
 社会福祉士養成科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの夜間部(2コース)です


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中