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保育士養成課程にて、当ブログ筆者が講義
インテーク面接の留意点 概要

相談援助 第2回講義レジュメ4 (レジュメ要約) 

3.インテークの内容
*概要

 インテークは,「取り入れること」あるいは「受理」面接と訳すことができる。

・通常、インテークは,問題が持ち込まれた時点で,初回の面接というかたちをとって行われる。

 単なる事務的な”サービス申請書類の受理”と混同しないため,「インテーク」という言葉が使用されている。

・ケースワーク・相談援助は、実質的にインテークによって開始される。


*インテークでは次の三つの点に注意しながらすすめる必要がある。
①申請者(この段階では利用者ではない)の主たる訴え(主訴)に十分耳を傾け(傾聴),その要求(ニーズ)が何であるかをあますところなく表明してもらい,的確に把握する。

②援助者が所属する機関や施設が提供できるサービスの内容と機能を情報として明示し,申請者の要求と関連させて十分な理解と納得がいくようにわかりやすく説明する。

申請者の要求と、施設・機関の提供できる機能とが適合するか否かを検討しつつ,申請者による選択を促すことが重要である。


*インテーク面接における、コミュニケーションをとる際の留意点とは 

 インテークにおける相談員の姿勢の基礎とは、来談者を理解しようとする気持ちを持つことである。

 来談者の主訴、感情を理解したいという受容的な態度である。

 来談者が表現する言葉が必ずしも本人の真の主訴、感情であるとは限らない。その表情や行動による非言語、社会的な背景からその言葉の潜在的なものを考える。

・支援のあり方として、来談者への共感、存在と個性の肯定、全人的な理解と尊重が基本となる。

 来談者中心、来談者主体の支援につながる。理解と想像力を持つことは、危機の予防も可能となる。


(契約)
 申請者の要求と、施設・機関の提供できる機能とが適合するか否かを検討しつつ,申請者による選択と、解決に向けた協同の確認を行なう。

*二つ(二重)の不安
・社会福祉機関、福祉施設に相談を持ち込む人は,二重の不安を抱いている。
 直面する問題からもたらされる不安と,いま直面している問題について,相談を持ち込もうとしている機関や施設の職員が真摯かつ受容的に対応してくれるかどうかの不安である。
援助者はインテーク段階で利用者の話を「傾聴」し,この二重の不安を緩和するという援助を開始する。これはカタルシスを図るという意味も持つ。

 医療が診断を下すまで治療を開始しないこととは異なる、ケースワークのプロセスのあり方である。


◎解説:カタルシス catharsis
 今日では一般に,心理的な浄化をさす。抑圧された怒りや悲しみなどの情動を言語により発散し、心の緊張を解消させる。

*率直な感情表現の相互性、コミュニケーションの深化

・関わり、相互作用の継続と深化は、クライエントと援助者の双方が、表向きの自己、見せかけに感情を隠すことは出来なくなる。

率直な感情の交流が、重要な過去の感情の表現「あの出来事で生じた感情」の表現を促す

 人間は誰でも生活問題、家族問題、内面の問題を抱え、自力で解決が出来なくなることが起こり得る。特に家族介護、心身の病気、ターミナルにおいて。

 喪失というソーシャルワークの支援の最大のテーマ、健康、仕事、人間関係、財力等、すべてのものはやがて失う。

 例えば、生老病死=避けることのできないこの世での人間の4種の苦悩。何一つ人間の思うようにはならない。

 生まれること、老いること、病気をすること、死ぬこと。四苦。

 生活問題-経済的困窮、働くことを巡る問題、人間関係、医療・介護の問題、交通の問題等。

 社会福祉領域の支援者とは、人生の苦境のなかにある人々の隣に寄り添うことが、専門職としての使命である。


*対応時の留意点
・援助者が申請者の不安を和らげようとするあまり,安易に問題解決を請け負ってしまうことのないようにすべきである。

過度の依存や,問題解決がうまくいかないときの援助者あるいは所属する機関や施設に対する利用者の不信につながる可能性がある。

*ラポールの形成、傾聴、個別化

・信頼関係形成のために、援助者は利用者が表出するニーズや情動を受け止め,理解できていることを利用者に的確に伝える必要がある。

・また、面接を行ないながら、相手を観察することも重要となる。
・ソーシャルワークのインテークの特徴は,この段階から援助の一部が開始されていることにある。
・インテークは、慎重な対応のうえにも緊張と不安が和らぐような雰囲気のなかで面接が行われる必要がある。
 自分の声にも耳を傾けてくれる、孤立から脱する、もう一人ではないという人間関係の実感を、面接によって獲得する。


*スクリーニング 
・援助要求の確認作業では,その援助が当該の機関や施設では提供できないことが明らかになる場合もある。この場合,相談を持ち込まれた機関や施設が,利用者にほかの機関や施設を紹介したり,その相談を適切な機関に送致する。
・申請者は資源にたどり着いたという状況であり不安感も強いのであるから、つなぎすぎるということはない。


*緊急度の検討
・クライエントの問題の、緊急度の検討が必要不可欠である。
・急迫した問題や、利用者がパニック状態になっている場合、インテークも必要最小限にとどめ、援助者の判断で必要な援助を行ない、状況が安定した段階で、改めてインテークから個別援助の過程を開始すべきである。
 状況が安定した後に、利用者自身が今後のことを考えていけるよう援助することも重要である。

*役割とサービス内容の明確化
・インテークでは,問題解決における援助者の役割と援助者が属する機関や施設が提供するサービスについて,利用者に説明する。
 これは,社会福祉制度のもとに保障された利用者の権利を明らかにするとともに,過度の依存や不信を回避するためにも必要な作業である。

◆援助担当者との引継ぎ
福祉事務所における生活保護申請窓口や,一部の児童相談所,民間の相談機関にはインテーク専門のワーカーが配置されているが,インテークが終わった段階で援助担当者に引き継がれることになる。
・インテークを担当したワーカーは,担当者の変更を利用者に伝え,継続して援助を利用するうえでの動機づけを行う。また,インテークワーカーは援助担当者にインテークで得られた情報を提供し,アセスメント以降の課題についても伝達する。

・インテークにおける情報収集の留意事項は、必要事項を自然な流れで聞き,傾聴に集中する,情報は本人だけでなく,家族や関係者からも聞くことも必要な場合がある,個人情報保護、守秘義務について注意する,などである。

<当ブログバックナンバー>
 2017年7月26日 朝日新聞朝刊 全国 「悩む職員の心のケア」(やまゆり園事件が残したもの:下)
 朝日新聞から取材を受け、障害者福祉施設等において支援、ケアを担う現場職員を支援する必要性を筆者は提言した。
 また、筆者の開発した「福祉施設職員のストレスケア研修」プログラムは、福祉施設の現場を支えたいという想いから開発し、施設職員のストレス対処、感情労働、セルフケアをサポートするために実施を続けていること等をコメントした。

 介護留学生支援、外国出身の介護福祉士(在留資格「介護」の創設)の増員と並行して行うべきことがある。
 障害者福祉施設の支援員、高齢者福祉のケアワーカー、児童福祉施設の指導員や保育士等、現場の福祉施設職員への支援である。
 介護福祉、社会福祉領域の従事者の離職率の高さ、つまり福祉の現場から人が逃げていくかの様な状況を放置せず、改善を図らなければならない。介護士や支援員等、福祉施設職員の働く環境の問題等の課題がある。
 専門職キャリアの入口の支援だけではなく、職員の研修や個別の支援、メンタルヘルスへのサポートを拡充すべきと考える。
 <「全国社会福祉教育セミナー2016(主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会 於:淑徳大学)」における筆者の報告に、加筆したものである>



<社会的養護、子どもの貧困に関連して>
日時  :11月19日(日)14~18時  ※開場13時半
会場名 :快・決いい会議室 KDX東新宿ビル内 ホールA
所在地 :〒160-0021 東京都 新宿区 歌舞伎町2-4-10 KDX東新宿ビル 3F
アクセス:地下鉄副都心線・大江戸線「東新宿駅」から徒歩1分
参加費 :無料
お問合せ:kodomo_forum.2017@living-in-peace.org<mailto:kodomo_forum.2017@living-in-peace.org>
お申込み:https://goo.gl/emQMbj

【プログラム(予定)】
3. パネル「新しい社会的養護のビジョン - 変わるもの、変わらないもの」
引用「社会的養護のあり方についての国の方針が大きく変わろうとしています。この数年の間に社会的養護の全体制度策定に深く関わってきた方々が、それぞれの考える社会的養護のビジョンについて語ります」
*登壇者
 奥山 眞紀子(国立成育医療研究センター こころの診療部 部長)
 鈴木 聡(三重県児童相談センター児童相談センター所長)
 藤野 興一(社会福祉法人鳥取こども学園 理事長)
 山本 麻里(厚生労働省 内閣審議官)
*モデレーター
 慎 泰俊(NPO法人Living in Peace 理事長)

4. パネル「社会的養育の現場から」
引用「社会的養護は、家庭の貧困・虐待から始まり、一時保護、里親・施設養育、卒業後の支援と幅広い分野にまたがっています。それぞれの現場で長年子どもたちに関わってきた専門家らが、自分たちの見てきた世界を語り、これからの社会的養育がどうあるべきかについて語ります」
*登壇者
 上栗 哲男(社会福祉法人広島新生学園 園長 理事長)
 山口 公一(社会福祉法人筑波会 理事長)
 ロング 朋子(一般財団法人ベアホープ 代表理事)

5. 私たちに今すぐにできること

引用「私たちが暮らしている日本には、虐待などを背景に親と暮らせない子どもたちが全国に約5万人います。
 その子たちは、児童養護施設、児童心理治療施設、児童自立支援施設、里親など、児童福祉法によって定められた養育環境で日々を送っています。保護者の代わりに別の大人が子どもと愛着関係をきずき、子どもの成長を見守っていくのです。
 そのような養育のあり方を「社会的養護」と呼びます。
 2016年、児童福祉法が大きく改正され、「子どもの権利」を尊び、子どもの最善の利益を追求すること、社会的養護において家庭的な養育環境を目指すことが宣言されました。
 さらに本年8月には、厚生労働省より「新しい社会的養育ビジョン」という社会的養護全体に関わる抜本的な改革案が提出されています。
 このビジョンには、幼児は里親養育を原則とすること、施設も子どもの一時保護の役割を担っていくことなどが記されています。
 社会的養護下で暮らす子どもたちに目を向けることはまた、「子どもの貧困」というもう一つの社会課題に目を向けることでもあります。日本では依然として、7人に1人の子どもが「相対的貧困」と呼ばれる生活困窮家庭で生活しています。
 経済的困窮は子どもから人とのつながりや心の健全な成長を奪い、大人になったときの貧困、さらにその子どもたちの貧困と連鎖していきます。多くの場合、そのなかで虐待も発生します。こうした背景から、社会的養護下で暮らす子どもには生活困窮世帯の出身が多いのです。
 子どもの貧困は大変に大きく複雑な社会課題ですが、社会的養護はその解決の鍵となります。社会的養護がすべての子どもに最善の利益を提供できれば、社会的養護を入り口に貧困の連鎖を止めることができるはずです。
 当日は、家庭の貧困・虐待、児童相談所、施設・里親、自立支援にまたがる社会的養護の全体像を俯瞰し、それぞれの分野を牽引してきた方々の話に耳を傾け、過去に里親養育に大きく舵を切った欧米諸国に学びながら、今の私たちにできることは何かを考えたいと思います」引用ここまで

「新たな社会的養育の在り方に関する検討会」(座長:奥山眞紀子 国立成育医療研究センターこころの診療部長)では、このほど、「新しい社会的養育ビジョン」をとりまとめましたので、公表します。


<ルーテル学院大学 ファシリテーター養成講座修了生グループの活動紹介>
 関心をお持ちの皆様、ぜひ、ご参加下さい。
*詳細は下記をクリック
 災害発生時、困難に直面する方々の孤立防止に関心をお持ちの方のための情報!
日時:平成29年10月28日(土)14時から16時30分
会場:前原暫定集会施設A会議室
講師:荒井康善さん(小金井市聴覚障害者協会 会長)

*プログラム
第1部 講演会 午後2時から3時
     聴覚障がいとは
     東日本、熊本大震災を見ての現状
第2部 ワークショップ 午後3時10分から4時10分
     第3部 災害ボランティア、情報の交差点から情報提供 午後4時半終了

対象:障がい、福祉に関心のある方 聴覚障がいについて知りたい方
参加費:無料
定員:30名(定員に達し次第締め切ります)
主催:情報の交差点チーム
共催:小金井市社会福祉協議会
後援:三鷹市社会福祉協議会・武蔵野市民社会福祉協議会
協力:ルーテル学院大学



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保育士養成課程にて、当ブログ筆者が講義
テーマ:相談援助の過程 概要

相談援助 第2回講義レジュメ3 (レジュメ要約) 
<3.ソーシャルワーク相談援助のプロセス 概要>

テーマ:ケースワーク(相談援助)の展開過程・概要、インテーク

1 相談援助の展開過程について

・社会福祉における相談援助・ケースワークは、利用者の状況や生活環境の変化などから当初の計画どおりに進むわけではなく,試行錯誤を繰り返す

 社会福祉の支援は、螺旋状に進む人間中心のプロセスである。

・相談援助は、来談者のインテークから始まって終結に至るまで,多様な知識・技能・手法等を活用して援助を実践するものであるが,典型的なモデルとしての過程であって,実際にはさまざまな展開をみせるものであり,柔軟かつ弾力的な支援が求められる。

・援助者は常に達成可能な着地点を意識しながら、支援を計画的かつ柔軟に行う必要がある。

 相談における支援内容、言動、姿勢の適切な一貫性と、臨機応変なしなやかな対応のバランスが求められる。

・支援の過程には、相談が行われる機関・施設・対象・問題の種類等による違いもある。


・ケースワークにおける「分からなさ」-人間とその問題を「分かったつもり」にならない。

 面接の無際限性とは、面接においても、人間とは基本的に捉え尽くせないもの、無限なものという意味であり、分からなさが最期まで残る。分かったつもりはならないこと、理解し合う姿勢、技術が求められる。

・クライエントにとって、専門職との専門的援助関係によって、コミュニケーション能力や社会的スキルを身につける新たな経験、全人的な成長の機会となる。

 援助者にとっても、専門職しての成長の機会である。援助関係の相互性。

クライエントとの、人格的交流の必要性。相互にありのままで向き合うこと。率直な感情の交流。

専門職の真実性。


2 相談援助の展開過程・概要

(ケース発見)⇒⇒ インテーク・受理面接 ⇒⇒ アセスメント・事前評価 ⇒⇒

プランニング・援助計画 ⇒⇒ インターベンション、計画の実施、介入 ⇒⇒

モニタリング・経過観察 ⇒⇒ 終結

・情報提供のみ等、一回で完結する場合や、緊急の場合等の例外がある。

①インテーク

*インテーク(受理面接)は,来談者が最初に援助機関と出会う局面である。
 また、生活問題を的確に把握し,その人にとって、適切な援助機関を判断する場面でもある。
主訴、状況やニーズを把握するために行われる援助過程の入口、受理面接のことである。サービス提供に該当する場合には,利用者のニーズや状況を分析・評価するアセスメントへと移行する。また該当しない場合には,他機関への紹介などニーズに対応しうる地域の社会資源につなげる。

・この面接では,主に,①クライエントに援助を受ける意思があるか否か,②クライエントに本当に援助が必要か否か,③その社会福祉機関がそのクライエントを援助できるか否か,④他社会福祉機関へ紹介する必要性があるか否か,以上の4点を明らかにする目的がある。

 クライエントの抱える問題の性質とその社会福祉機関の専門性と機能を検討しつつ上記を考察する。

・基本的には、来談者の来所により相談プロセスは開始になる。

②アセスメント

・ソーシャルワークやケアマネジメントの過程において,クライエントや家族,地域社会における状況について情報収集し,生活問題の背景、要因を分析し,解決への方向性を検討するプロセスである。

・その情報とは、心身の健康、障害、生活の状況,住環境,家族の状況,経済状態,社会参加,近隣関係など幅広い領域におよぶ。

・分析の際,当事者のライフコース,ストレッサー,コーピングや,現存する資源,周囲の支援システムやコミュニティと当事者の関係について考慮する必要がある。

 例えば、ライフコースとのかで老年期の課題=喪失-労働、社会的な役割、友人、健康、移動の自由、配偶者等の喪失。

 ストレッサーとは、ストレスを引き起こす因子となるもの。

これらにより、利用者や家族のニーズの個別性の把握が可能になり,より利用者にフィットしたサービスが提供できるようになる。

・アセスメントは、ソーシャルワーク・相談援助の,介入の前段階における過程のうち,中核になる部分である。多角的に集められた情報は,専門職によって包括的に捉えられ,明確化される。

③目標設定

・収集した情報を基礎にして、利用者に最もふさわしい援助の目標設定を利用者とともに考える過程である。

 ここでは具体的な目標の設定が必要であり,多くの場合,当面の緊急を要するものから,中長期の展望のもとに設定すべき目標までを視野に入れて行われる必要がある。

④プランニング

・どのようなかたちでクライエントの問題解決を行っていくかという援助方法の計画をすること。クライエントの抱える問題の種類によって,援助プランニングの内容は変わってくる。援助プランニングでは,次の段階である介入が正確に行われるよう,誰が何をいつどのように実施していくかを明らかにしておくことが必要である。

⑤介入

「介入」の意義は,生活者としての利用者の「生の過程」を尊重し,社会福祉の「援助の過程」を,契約に基づいて利用者の「生の過程」に「介入」するものと位置づけることにある。

・援助活動は大きく次の三つに分けることができる。
 ①個人に重点をかけて援助を展開する場合
 ②利用者を取り巻く社会環境に比重をかけて援助を行う場合
 ③個人と環境の関係に主として関わる援助を行う場合
・援助者及び施設・機関が保有しているあらゆる機能を活用し,動員可能な社会資源を有効適切に活用するとともに,利用者のもてる可能性や潜在能力,問題解決への動機や強さや健康な側面をあますところなく発揮できるような場と機会を用意することが重要である。
・必要に応じて各種のアプローチ、援助方法を用いる
⑥モニタリング

提供された援助の内容の評価を行なう=経過観察。

 計画通りにサービスが提供されているか、また援助の効果測定・判断を行なう。場合によっては再アセスメント・プランニングのために必要である。

⑦ターミネーション

・援助過程の最終段階である。対象問題が解決された、もしくは改善された場合に終結となる。

今後の課題は残るが、利用者自身で解決可能な場合も終結となる問題解決、自己解決の見込みに対する判断が援助者、利用者間で合致することが必要である。

アフターケアの計画を立て、新たな問題が生じた場合に受け入れ準備があることを伝える必要がある。

支援のオープンドアな終了」


<当ブログバックナンバー>
 2017年7月26日 朝日新聞朝刊 全国 「悩む職員の心のケア」(やまゆり園事件が残したもの:下)
 朝日新聞から取材を受け、障害者福祉施設等において支援、ケアを担う現場職員を支援する必要性を筆者は提言した。
 また、筆者の開発した「福祉施設職員のストレスケア研修」プログラムは、福祉施設の現場を支えたいという想いから開発し、施設職員のストレス対処、感情労働、セルフケアをサポートするために実施を続けていること等をコメントした。

 離職、職業訓練(求職者支援制度)を経て、介護施設へ就職をした元訓練生の介護職員対象のグループインタビュー、ヒアリング等から、彼ら彼女らの介護現場における離職等につながり得るストレス要因について考察したものである。 



<日本福祉教育専門学校 卒業生の皆様へ>
【日付】2017年9月30日(土)
【時間】13時30分 〜 13時45分:総会
    14時00分 〜 16時00分:懇親パーティー
【場所】ハイアットリージェンシー東京
【参加費】1,000円(2017年3月卒業生は無料ご招待☆)
当日参加も可能です。会場でお待ちしています。

<ルーテル学院大学 ファシリテーター養成講座修了生グループの活動紹介>
 関心をお持ちの皆様、ぜひ、ご参加下さい。
*詳細は下記をクリック
 災害発生時、困難に直面する方々の孤立防止に関心をお持ちの方のための情報!
日時:平成29年10月28日(土)14時から16時30分
会場:前原暫定集会施設A会議室
講師:荒井康善さん(小金井市聴覚障害者協会 会長)

*プログラム
第1部 講演会 午後2時から3時
     聴覚障がいとは
     東日本、熊本大震災を見ての現状
第2部 ワークショップ 午後3時10分から4時10分
     第3部 災害ボランティア、情報の交差点から情報提供 午後4時半終了

対象:障がい、福祉に関心のある方 聴覚障がいについて知りたい方
参加費:無料
定員:30名(定員に達し次第締め切ります)
主催:情報の交差点チーム
共催:小金井市社会福祉協議会
後援:三鷹市社会福祉協議会・武蔵野市民社会福祉協議会
協力:ルーテル学院大学



*子どもの生活困窮、居場所づくり関連情報
<子どもの貧困対策 全国キャラバンin山口>
日 時 2017年11月12日(日)午前10時から午後4時まで
場 所 パルトピアやまぐち防長青年館(山口市神田町1-80)
内 容  午前は「第一部 全体会」、午後は「第二部 分科会(意見交換)」
<午前>(1)主催団体挨拶(小河光治 あすのば代表理事)
(2)来賓挨拶(山口県)
(3)支援者からの報告「私たちの取組(仮題)」
・行政説明(山口県こども家庭課)
・NPO法人とりで(金本理事長)
・スクールソーシャルワーカー(岩金俊充)
・こども明日花プロジェクト ボランティアスタッフ(仲子智章)
・子どもの貧困対策宣言企業 ㈱池田建設代表取締役(池田直人)
(4)パネルディスカッション「子どもの声を地域で受け止めるために」
パネラー:主に大学生ボランティアなど
ファシリテーター:村尾政樹 あすのば事務局長
<午後>(1)午前(全体会)振り返り
(2)分科会(グループワーク)「地域で進める子どもの貧困対策」
(3)全体共有、まとめ(村井琢哉 山科醍醐こどものひろば理事長)
参加者(参加無料:100名程度)一般、各大学、関係団体、自治体等ほか
主 催 公益財団法人あすのば
共 催 山口県、NPO法人山口せわやきネットワーク〔こども明日花プロジェクト〕
後 援:内閣府、山口市、山口県教育委員会、山口市教育委員会
山口県立大学、山口県社会福祉協議会、山口県社会福祉士会
助 成:公益財団法人キリン福祉財団、やまぐち子ども・子育て応援ファンド助成事業


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相談援助 第2回講義レジュメ2 (レジュメ要約)
 保育士養成課程にて、当ブログ筆者が講義
 テーマ:相談援助における社会資源

2.社会資源について

*補足:社会資源に関して

・社会資源とは,援助の行われる生活環境に実在するものである。不足もしくは無いときに、開発する場合もある。

・来談者のニーズは多様であり、例えば貧困・低所得者のなかでも,経済的な保障のみで自立可能な人から、人間関係や住居の支援を必要とする人まで,様々である。

これら人々のニーズとその変化によって、必要な社会資源も多様である


1.社会資源とニーズの調整

ソーシャルワークの役割として,ニーズと社会資源とを調整すること、また利用者が社会資源を利用できるように援助すること、加えて社会の変動により生じるニーズの変化に応じ,新たに社会資源を開発することが求められる。


*社会資源の開発は、ソーシャルワーク、地域福祉活動の重要な課題の一つである。

 コミュニティにおいて、住民と協働して当事者、住民が必要としている社会資源を開発する。

 コミュニティが必要としている資源は、コミュニティ主体で、地域に合ったものを力を合わせて皆で創っていく。

 これこそ、住民主体の地域福祉活動である。

 住民が主役の地域福祉活動、共助を促進するソーシャルワークによる支援が課題である


◎ソーシャルワーク実践には,社会資源の再活性化や新たな資源の創出に向けた活動が含まれる。

◎社会資源の活用・開発にあたっては、社会資源充実のために当事者の意見に耳を傾ける。

 援助に必要な資源が無い場合に、諦めるのではなく、当事者の声に耳を傾け、工夫し、既存の資源の改善を図っていく。

 ソーシャルワークは利用者中心であり、利用者に合わせて資源も開発していくところに特徴がある。

 ソーシャルワークの醍醐味とも言える。


2.ソーシャルワークにおける社会資源の位置

社会資源とは、社会生活上のニーズの充足や問題解決のために活用される多様な資源の総称である。

施設・機関,設備,備品,資金等の物的資源,ソーシャルワーカーなどの各種専門職,家族,ボランティア等の人的資源,制度,政策,法律等の制度的資源のほか,知識,技能,情報など、あらゆるものが含まれる。


・仮に、社会資源無しでは個別援助は展開できない。

・また、来談者は多くの場合、有効な人的資源と繋がることが出来ない、不足がある。

 換言すれば、ソーシャルキャピタル(社会関係資本)の欠乏とも言える。

 繋がりの貧困、公私の支援からの孤立。

・だからこそ、個別のニーズにフィットした資源の開発、社会資源のマネジメント、繋がりの構築=ネットワーキングの支援として、ソーシャルワークの専門性が求められている。

相談のプロセスで、クライエントのニーズに応じた社会資源へのアクセスを支援する。

・クライエント本人が気づいていない身近なインフォーマルな資源への気付きや、捉え方の転換も支援する。

・クライエントにとって、必要としている支援を積極的に求め、アクセスすることは生き抜くための技法である。


社会資源は、ソーシャルワークを構成する最も基本的かつ不可欠な要素、キー概念である

ソーシャルワークの援助は,社会資源と切り離すことはできない、密接で不可分なものである


・ネットワークとして連携することで,個々の社会資源の有効性を高めることができる

・利用者の資料の収集は、その取り巻く環境の情報に加え、個々のインフォーマルな資源やフォーマルな社会資源の状況、利用者との関係なども、情報収集する必要がある。


3.内的な資源と外的な社会資源

・外的な社会資源ばかりが資源ではなく,利用者の内面にある問題解決の力、援助への動機づけは、内的な資源である。

・援助者は社会資源を動員しながら,利用者が資源に依存し自らの能力を低下させるのではなく,利用者の能力といった内的資源を刺激し、活用することで利用者の問題解決と対処の能力を高めることを目指す。

・内外の資源を開発するソーシャルワークの働き。


<当ブログバックナンバー>
 2017年7月26日 朝日新聞朝刊 全国 「悩む職員の心のケア」(やまゆり園事件が残したもの:下)
 朝日新聞から取材を受け、障害者福祉施設等において支援、ケアを担う現場職員を支援する必要性を筆者は提言した。
 また、筆者の開発した「福祉施設職員のストレスケア研修」プログラムは、福祉施設の現場を支えたいという想いから開発し、施設職員のストレス対処、感情労働、セルフケアをサポートするために実施を続けていること等をコメントした。

 介護留学生支援、外国出身の介護福祉士(在留資格「介護」の創設)の増員と並行して行うべきことがある。
 障害者福祉施設の支援員、高齢者福祉のケアワーカー、児童福祉施設の指導員や保育士等、現場の福祉施設職員への支援である。
 介護福祉、社会福祉領域の従事者の離職率の高さ、つまり福祉の現場から人が逃げていくかの様な状況を放置せず、改善を図らなければならない。介護士や支援員等、福祉施設職員の働く環境の問題等の課題がある。
 専門職キャリアの入口の支援だけではなく、職員の研修や個別の支援、メンタルヘルスへのサポートを拡充すべきと考える。
 <「全国社会福祉教育セミナー2016(主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会 於:淑徳大学)」における筆者の報告に、加筆したものである>

 人間のいのちを支えることを使命とする福祉施設において、このようないのちが軽く扱われてしまう事件が起きてしまうことは残念でならない。再発防止のために解明が待たれる。
 社会福祉の倫理の最重要なものは、人間の尊重である。人間は,人間であること自体で価値があり、社会福祉は人間を平等に尊重する。
 人間のいのちと権利を尊重すること、護ることが、社会福祉実践の使命である。特に、障害者福祉分野は、当事者組織の活動の歴史もあって、権利の保障、ノーマライゼーションが獲得されてきた。これらの理念は、福祉施設職員の標準であるはずだ。


<ルーテル学院大学 ファシリテーター養成講座修了生グループの活動紹介>
 関心をお持ちの皆様、ぜひ、ご参加下さい。
*詳細は下記をクリック
 災害発生時、困難に直面する方々の孤立防止に関心をお持ちの方のための情報!
日時:平成29年10月28日(土)14時から16時30分
会場:前原暫定集会施設A会議室
講師:荒井康善さん(小金井市聴覚障害者協会 会長)

*プログラム
第1部 講演会 午後2時から3時
     聴覚障がいとは
     東日本、熊本大震災を見ての現状
第2部 ワークショップ 午後3時10分から4時10分
     第3部 災害ボランティア、情報の交差点から情報提供 午後4時半終了

対象:障がい、福祉に関心のある方 聴覚障がいについて知りたい方
参加費:無料
定員:30名(定員に達し次第締め切ります)
主催:情報の交差点チーム
共催:小金井市社会福祉協議会
後援:三鷹市社会福祉協議会・武蔵野市民社会福祉協議会
協力:ルーテル学院大学



<情報:子どもの貧困問題解決に向けた取り組み>
引用「□無料学習会を開きたいけれど、まず何をすれば良いの?
□低所得の子どもや親への接し方で気をつけるべき点は?
□学習支援がうまくいかない・・
□教材や指導法はどうしているの?
という方はもちろん、
□子どもたちのために何か自分がアクションしたい!
という方も、大歓迎です。
「学習支援コーディネーター」とは、進路が決定する前段階の小学生、中学生時代、勉強を入り口にさまざまな相談を通じて、「自分のことを見てくれる人」との出会い、「わかるって楽しい!」「勉強を頑張ったら喜んでもらえた!」等の学びへの動機づけを与え、実際に力をつけ、希望の進路へ導く。それが「学習支援コーディネーター」の役割です。

〇10月14日(土)に受講説明会を開催
受講説明会概要
【日時】2017年10月14日(土)11:00〜12:30(10:45開場)
【場所】キッズドア ラーニングラボ東京
【住所】〒104-0033 東京都中央区新川2-1-11八重洲第1パークビル7階
【地図】 http://goo.gl/MBsn3U
【アクセス】日比谷線「八丁堀」駅 A4出口より徒歩2分
       日比谷線・東西線「茅場町」駅 1番出口より徒歩4分」引用ここまで
【お申込】

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相談援助 第1回講義レジュメ2
保育士養成課程にて、当ブログ筆者が講義

ソーシャルワークの使命とは
・ブトゥリムによれば、ソーシャルワークの使命は、人間の「苦境の軽減」にある 。
「ソーシャルワーカーは、人間の生き方について、基本的な関心を持っている。
そのような問題は、モラルを抜きにしては考えられない。それは、「望ましい人生」とは何か、(ここでいう望ましい人生の促進とは、抽象的なはるか遠くの思想にかかわることではなく、ひとりの人間あるいは人間集団の具体的な生活状況にかかわることである)これらに関するある種の信念と、望ましい人生をいかに求めていくかという、方法に関する倫理的な考察が基になっているはずである。ソーシャルワークは、現実的であるために哲学的でなければならない。"
(Z.T.ブトゥリム(川田誉音訳)『ソーシャルワークとは何か』川島書店、P59~63等 1986)

・「苦境」を時間から捉えると、過去、現在、未来の問題がある。
・「苦境」要因の分類は、身体的な問題、社会的な問題、心理的な問題、加えて根源的な問題があると言えよう。
・苦境の軽減は、ソーシャルワーク等による専門的支援、サービスや経済給付、地域社会などの相互扶助により行なわれる。

・相談によって支えるものは、それぞれの生き方の問題-全人的な痛みとも言える。
 例えば、アルコール依存症も挙げることができる。
*痛みの跡、傷の痕跡を治すには、それを見つめなければならない。
 自己を見つめること、語ることから回復ははじまる。

ソーシャルワークとは-役割
 ソーシャルワーカーとは、専門的知識と技術,価値観をもって,来談者、福祉サービス利用者の相談等の援助・社会資源の活用,地域やグループワーク、コミュニティワークを行なう社会福祉専門職である。
 わが国におけるソーシャルワーカーの国家資格としては,1987(昭和62)年「社会福祉士及び介護福祉士法」によって社会福祉士が創設された。1997年には精神保健福祉士が創設された。

<用語解説>
*クライエント

・来談者のことをクライエント(client)という。利用者(user)などの用語が用いられることもある。

*「相談」の一般的な意味(『大辞泉』より)
 問題の解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりすること。また、その話し合い。

*社会福祉における「相談」
 「ソーシャルワークの援助を行う際には,的確なニーズ把握を行い,問題解決のプロセスを支援し,必要に応じて適切な社会資源を活用することが重要となる。利用者自身の問題解決能力を高め,相談員がこうしたサポート機能を発揮していくことが,社会福祉における相談活動である」。(有斐閣『現代社会福祉辞典』より)

ソーシャルワークの定義と役割
*ソーシャルワークの定義(国際ソーシャルワーカー連盟)  2007年

 ソーシャルワーク専門職は、人間の福利(ウェルビーイング)の増進を目指して、社会の変革を進め人間関係における問題解決を図り、人びとのエンパワメントと解放を促していく。ソーシャルワークは、人間の行動と社会のシステムに関する理論を利用して、人びとがその環境と相互に影響し合う接点に介入する。人権と社会正義の原理は、ソーシャルワークの拠り所とする基盤である。
<解説>
・国際ソーシャルワーカー連盟の定義は、利用者個人の問題の解決を、それを生み出す社会構造との関わりで考える視点をもたらし、解決するには積極的に、その原因となっている社会構造を変革し社会的不正義に挑戦することと示している。
 具体的には、社会の差別・偏見、排除の緩和、また、不十分な社会資源の開発に向けての働きかけを含むマクロ・ソーシャルワークが求められる。

*エンパワーメント(エンパワメント )
 ソロモン(Solomon,B.)は,エンパワメント概念をソーシャルワーク理論に導入し,個人が持っている素質や能力ではなく,差別的・抑圧的な環境によって,人々は無力な状態に追いやられるのだと主張している(ソロモン『黒人のエンパワーメント』1976)。

 つまり、エンパワメントの働きかけは、沈黙と諦めに捕らわれている人々を解放し、力の回復の過程を支援する。当事者の解放は、当事者の自身の力によらなければならない。また、エンパワメントから展開するソーシャルアクションの過程が、更なる力の獲得に結びつく源泉である。

・これらのコミュニティのエンパワメント、ソーシャルアクションの目的は,無力化しているコミュニティや抑圧された人びとが,必要なサービスや資源を要求し,確保することである 。
 つまり、住民が生活問題状況を自覚し,自分たちの生活をコントロールしたり,改善したりする能力の形成を目指すことは,「エンパワメント」の考え方に含まれる。
  自らとコミュニティの生活の質の改善に向けて行動を起こすことは,集団及び個人の精神保健にとっても重要である。

・学習された無力感とは (学習性無力感 )

*マイノリティを擁護する社会福祉の使命
 精神障害者に限らず、ソーシャルワーカーは差別されている全ての人々、全てのマイノリティの擁護者である。
 また、困難もあるが、地域社会のなかでマイノリティへの理解を促進する福祉教育を実践することが求められている。社会福祉協議会などの役割が大きい。
 社会福祉協議会にとっては、大きなテーマの一つ。
 また、イベント等を活用し、障害者やマイノリティの当事者との交流を促進する。

当ブログ筆者の論文
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月

抜粋「それぞれの福祉施設と個々の職員の困難やストレスは異なり、組織として実施している対策や、これからの課題、改善策も異なる。
 対策の一つである職員の相互支援の具体的な方法にとは、語り合いを促進する多様な硬軟の機会をつくることである。チームリーダー、主任による、職員がストレスを表現できる雰囲気や、疲労が蓄積している職員への個別ケアの促進等が求められている。つまり、職場における協同の深化の促進によるサポーティブな職場づくりが重要な課題である。
 福祉施設において、有効な離職予防策を打ち出せないまま職員の人員不足を招くことや、燃えつき等によって充分に能力を発揮出来ない職員を生じることは、現場に更なる負担をかけ、過失や事故等に繋がる可能性に直結する。施設と個々の職員のストレス・マネジメントは、リスク・マネジメントでもあり、施設の運営管理にも大きく関わる課題である。
 良い福祉施設、良いサービスは、職員の心身の健康の維持と、実践と生活の拡充によって実を結ぶ。福祉施設においては、事業の根幹は人にある。だからこそ、着手が可能なところから、現場職員の支援策と、サポーティブな職場づくりを開始する必要がある。
 これらは単なるストレス対策のみならず、施設と職員の成長も目指すものである」


参考
ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等 厚生労働省
ストレスチェック制度

ストレスチェック制度 平成27年12月より施行のストレスチェック制度は、定期的に労働者のストレスの状況について検査を行い、本人にその結果を通知して自らのストレスの状況について気付きを促し、個人のメンタルヘルス不調のリスクを低減させるとともに、検査結果を集団的に分析し、職場環境の改善につなげる取組です。

「罪に問われた障がい者」 の支援 - 新たな制度展開と多様な草の根の取組み(手話通訳あり)
共生社会を創る愛の基金 第6回シンポジウム

2017年7月1日(土)
時間:10:00~17:00 (予定)
場所:日本教育会館一ツ橋ホール(〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-6-2 道案内専用TEL 03‐3230‐2833)
資料代: 3,000円 (学生:1.000円/要学生証)
先着:700名(事前申し込み)

~「我が事 丸ごと」は罪に問われた障がい者に届くのか~
 近年、高齢者・障がい者・子どもという対象や、サービスの提供者と受給者にとらわれない、地域住民が
互いに助け合う「我が事 丸ごと」の地域共生社会に向けた議論が始まっています。「罪に問われた障がい者」
は、ともすれば「地域」からこぼれ落ち、「制度の狭間」に落ちてしまうことが多いです。彼らは「丸ごと」
の中の人とされて認識されているのか。「地域」はどの様に受け止めればよいのか。地域での実践を踏まえ、
「我が事 丸ごと」地域共生社会実現本部のメンバーと共に考えます。

「我が事・丸ごと」地域共生社会実現本部 厚生労働省
以降、引用
「地域共生社会」実現の全体像イメージ(たたき台)
・住民主体による地域課題の解決力強化・体制づくり
・市町村による包括的な相談支援体制の整備
・地域づくりの総合化・包括化(地域支援事業の一体的実施と財源の確保)
・地域福祉計画の充実、各種計画の総合化・包括化 等

“我が事” “丸ごと”
・公的福祉サービスの総合化・包括化(基準該当サービスの改善、共生型の報酬・基準の整備)
・専門人材のキャリアパスの複線化(医療・福祉資格に共通の基礎課程の創設、資格所持による履修期間の短縮、複数資格間の単位認定の拡大) 等
・地域共生社会の理念の共有化
・国、自治体、社会福祉法人、住民の責務と行動
我が事・丸ごとの地域

① 地域包括ケアシステムの構築:医療介護サービス体制の改革
○質が高く、効率的な医療提供体制
・「地域医療構想」の策定支援(平成28年度中に全都道府県)。「構想」と整合的な医療費適正化計画の策定前倒し。
・プライマリケアの強化(かかりつけ医の評価強化、大病院初診時定額負担導入)
・医師の地域偏在・診療科偏在を解消(医師の診療科・開業地の選択の自由を見直し、実効性のある是正策を検討)

○地域包括ケアシステムの構築
・医療、介護、予防、生活支援サービス等のベストな組み合わせで高齢者の地域生活を支援
○地域包括ケアシステムの深化、「地域共生社会」の実現
・高齢者・障害者・子どもなど全ての人々が、1人ひとりの暮らしと生きがいを、ともに創り、高め合う社会(「地域共生社会」)の実現
・対象者ごとの福祉サービスを「タテワリ」から「まるごと」へと転換
○医療介護人材の確保・養成、人材のキャリアパスの複線化
・医療・福祉の複数資格に共通の基礎課程を創設し、資格ごとの専門課程との2階建ての養成課程へ再編することを検討等

③ ヘルスケア産業等の推進
○介護ロボット等の次世代型介護技術の更なる開発支援、導入促進
○医療系ベンチャーの振興
○多様な保険外サービス等のヘルスケア産業の推進
・配食、買い物支援、旅行など、暮らしに密着した保険外サービスの利活用を促進
○民間活力・資金の活用 (ソーシャルインパクトボンド(SIB)の仕組みを活用)

④ グローバル視点の保健医療政策の推進
○当面のアジェンダ
・公衆衛生危機対応のためのグローバルヘルス・アーキテクチャーの強化
・危機への予防・備えにも資するUHC(ユニバーサルヘルスカバレッジ)の推進
・薬剤耐性(AMR)への対応強化
○グローバルヘルス人材育成国家戦略(2020年までに+50%)
・国内における人材育成システムの強化、「リボルビング・ドア」の確立
・人材育成の司令塔の設置(「グローバルヘルス人材戦略センター(仮称)」)


8月6日(日)13時~17時『港区子どもの未来応援フェスタ』
【子どもの未来応援フェスタ実施概要】

日時:8月6日(日)13時~17時
場所:みなとパーク芝浦(第一部・一階リーブラホール、第二部・二階男女平等参画センター)
対象:どなたでも(申込み不要です。当日、直接会場へお越しください。)
費用:無料
引用「2017年8月6日(日)、港区立男女平等参画センターリーブラで「港区子どもの未来応援フェスタ」が開催されます!
主催は東京都港区、あすのばは事務局を担っています。
この事業は、子どもたちと地域にお住まいの大人の皆さん・企業などが、
子どもたちの未来を一緒に考えながら、次の2つのきっかけをつくるために開催します。
(1)子どもたちが将来を考えるきっかけ
(2)子どもたちを地域で支えるネットワークをつくるきっかけ

<第一部>13時~14時30分 トークイベント
子どもの未来応援セミナー『わたしたちの未来』
ゲスト:優木まおみさん(タレント、2児の母、NHK Eテレ「すくすく子育て」MC)、権東勇介さん(FC東京普及部コーチ)、実行委員会の大学生たち
定員208名(会場先着順)

<第二部>15時~17時 応援ブース
①未来ブース
進学、部活動、仕事など将来のことについて、大学生や大学の先生と色々な話をしよう!
協力:日本大学文理学部教育学科 末富 芳 教授 など
・最新技術のVR(バーチャルリアリティ)や3Dプリンターを体験しよう!
②パパ・ママブース
・お母さん・お父さんのための「夏のUVケア講座」、「ブレスストレッチ体験」を行います。
協力:日本ロレアル株式会社、ブレスストレッチ 講師 奥山 絹子さん
・悩みごとを相談できる個別面談コーナー(法律相談含む)を開設します。
協力:NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ、弁護士法人 渋谷シビック法律事務所 など
③ふれあい広場
・大学生や地域の皆さんと一緒にクッキングを行います。
協力:キッコーマン株式会社、ご近所ラボ新橋、芝の家
・石けん作りなどの工作や、ゲームを行います。
協力:NPO法人キッズドア」引用ここまで


相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」殺傷事件について NHKハートネットTV

やまゆり園 事件から1年忘れない あす鎌倉、講演や追悼集会
2017年7月22日 東京新聞

引用「知的障害者施設「津久井やまゆり園」で発生した殺傷事件から一年を迎えるに当たり、犠牲者を追悼し事件をどう受け止めるべきか考える集会が、鎌倉市で二十三日、開かれる。
 鎌倉市の鎌倉商工会議所ホールでは、精神医療が専門の田中哲(さとし)医師が講演。事件の背景を分析し、障害者の意思や思いを丁寧にくみ取ることの重要性や「障害の有無に関わらず命は尊い」とのメッセージを発信する。午前十時開会。参加費千円、定員百五十人。申し込みが必要。
 横浜市瀬谷区の「市多機能型拠点こまち」では、午後六時半から犠牲者の冥福を祈り黙とうをする。その後、犠牲者家族の思いや、施設の建て替えを巡る議論、障害者の地域移行について解説する。入場無料、申し込み不要」引用ここまで

都内特別養護老人ホームの介護人材不足が深刻化 6割超が独自基準満たさず
2017/05/23 08:00 【東京新聞】

引用「都内の特別養護老人ホームで、各施設が独自に定める職員の配置基準を満たしていない割合が62・1%に上ることが、都高齢者福祉施設協議会の調査で分かった。過去二年の調査では五割台だったが、今回初めて六割を超えた。
 調査は四~五月、都内の特養を対象に実施し、三百五十一施設から回答があった(回答率74・5%)。職員数については、老人福祉法などで入所者三人に対し一人配置するよう規定。十分なサービスを維持し、職員の労働環境を向上させるため、二百十一施設(60・1%)が法定を上回る独自の配置基準を設けている。独自基準を満たしていないとした百三十一施設のうち、61・7%が「一~三人不足」と回答。不足期間は「六カ月以上」が65・4%と最多だった。人員不足の解消に向けては、「派遣職員の雇用」(66・2%)、「職員の超過勤務」(64・7%)といった対策でしのいでいる。だが、「施設内行事の中止や制限」(26・3%)、「特養入所の抑制」(7・5%)など、利用者への影響も出ている」引用ここまで

 
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相談援助 第1回講義レジュメ1 
保育士養成課程にて、当ブログ筆者が講義

保育 児童福祉と相談援助
子どもと家族の生活困窮 多問題家族、アルコール依存症等のメンタルヘルス、働き方
 児童虐待、子どもの貧困、ドメスティックバイオレンス、非行問題等も扱っていく(次回以降)
 子どもと家族の相談の今日的な課題である。
 問題の改善、痛みの緩和、困難な状況のなかでの希望を探っていく。
 多くの人々は、多様な生活問題のなかで、困難のなかで希望を抱く事すら恐れているとも言える。

 相談援助は、理論と実践知(臨床の知)の両方が重要である
 当ブログ筆者の実践の経験:生活保護受給者への訪問、セルフネグレクト、アルコール依存症と支援の拒絶
 ホームレス自立支援施設の相談員としての実践、利用者の沈黙


・社会福祉、ソーシャルワークにとって家族問題は昔も今も主要なテーマである。児童家庭福祉として。
*家族関係の問題の解決を目指すことこそ、相談援助の主要な役割の一つである。

・今日、アウトリーチ(=専門職が非自発的クライエントのところまで出向く援助の方法)が必要とされている。
 待ちの姿勢からの転換が求められる。
*解決への方策、知恵、力、希望を携えて出向いていく働きである。

*ソーシャルワークを構成する要素
①ソーシャルワークの価値・倫理
②ソーシャルワークの専門知識
③ソーシャルワークの方法・技能・技術
・ソーシャルワークの価値、知識、技術は、相互に関連し、どれが欠けてもソーシャルワークは成り立たない。

*ソーシャルワークのメソッド(方法)前半
 ソーシャルワークは、具体的には下記の援助方法・技術のレパートリーを総合的に用いて、対象(個人、グループ、コミュニティ等)を援助する専門技術である。これらは、相互に関連する。
 特に要となる、ケースワーク(=相談援助)、グループワーク、コミュニティ・ワークを三大援助技術と称する。

1.直接援助技術の概要
① ケースワーク・個別援助技術

・相談援助のこと。クライエントとソーシャルワーカーが面接場面を構成し,クライエントの社会環境や人間関係の調整,社会福祉サービスの提供、クライエントの内面の支援等を行なうことで課題の解決を図る。
 危機介入、課題中心等のアプローチがある。
*今日的な課題:アウトリーチの必要性。

 虐待を受けた子どもと接していくなかで、その子どもたちが親から受けた虐待行為を、子どもから聞き取り、傾聴し共感すること、痛みに寄り添うこと-共感疲労を生じる。

②グループワーク・集団援助技術
・小集団を対象とし、グループでの活動や経験を通じ、また集団の持つ諸特性を活用して、グループと個々のメンバーの成長や課題の解決を図る。
・専門的援助関係、相互作用、プログラム活動、社会資源により援助が行なわれる。
*今日的な課題:各領域の自立支援の具体的なプログラムの必要性。

2.間接援助技術
①コミュニティ・ワーク 地域援助技術 

・地域援助技術とは、地域社会で生じる福祉問題を、地域社会・住民自らが主体的・組織的・計画的に解決できるように、ソーシャルワーカーが行なう援助の過程及び技術・方法である。
・地域援助技術とは、地域の組織化、福祉資源の開発、連絡調整等を行い、住民の地域福祉活動を側面から援助する。
*今日的な課題:孤立・孤独死等の潜在的な地域福祉の問題に対する支援の必要性。
 ソーシャル・インクルージョンの具体化。

②社会福祉調査・ソーシャルワーク・リサーチ 
 社会福祉サービスや政策の評価,ニーズや問題の把握,個別ケースでの介入や援助の効果測定,ソーシャルワークに必要な知識や理論構築といった,ソーシャルワークに関連するさまざまな質的・量的リサーチの総称。
*今日的な課題:エビデンス・ベースド・プラクティス(EBP)による支援の必要性。

③ソーシャルアドミニストレーション・社会福祉運営管理 
・社会福祉分野の公私の機関,施設,団体の運営管理技術の体系をさす。
*今日的な課題:NPOへの期待と運営の課題。

④ソーシャルアクション・社会活動法
・社会的に弱い立場にある人々の権利擁護、福祉の向上を目指し,その必要に対する社会資源の開発,社会参加の促進,社会環境の改善,政策形成等を図るための組織的活動である。
*今日的な課題:新たなニーズに対して、当事者・住民・専門職の協働による社会資源の開発が求められる。

⑤ソーシャルプランニング・社会福祉計画法
 主に地域福祉領域等での目標設定、各種福祉計画の立案である。

 <次回に続く>

当ブログ筆者の論文
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月



<参考 子どもの貧困 子どもの居場所関連情報>
なくそう!子どもの貧困 全国ネットワーク
なくそう!子どもの貧困 全国ネットワーク Facebook


<子どもの貧困対策 全国キャラバンin千葉 開催概要>
公益財団法人 あすのば HPより 

引用「日時●2017年7月2日(日)
第一部10時〜12時10分 第二部13時10分〜16時
会場●千葉市文化センター 5階セミナー室 アクセスはこちら
主催:公益財団法人 あすのば
後援:内閣府、千葉市、千葉県社会福祉協議会、千葉県社会福祉士会、ちばこどもおうえんだん
協力:市川てらこや、てらこやちば
助成:公益財団法人 キリン福祉財団

プログラム
▼第一部(全体会)10時00分~12時30分
主催者挨拶(小河光治・あすのば代表理事)
パネルディスカッション『地域で子どもを支えるために、いま必要なこと』
飯田拓郎 氏(てらこやちば学生代表・千葉大学3年)
仙田昌義 氏(総合病院旭中央病院小児科医)
田中千鶴子 氏(松戸市スクールソーシャルワーカー)
県内の若者
コーディネーター・村尾政樹(あすのば事務局長)
【50音順】

▼第二部(意見交換会)13時10分~16時00分
来賓挨拶(千葉市長 熊谷俊人 氏)
第一部ふりかえり/後援団体によるリレートーク/
学生企画・グループワーク『世代を越えて考える子どもの貧困対策』/意見交換など
参加費 無料/定員  120人

以下、引用
【「法成立4周年・あすのば設立2周年のつどい」開催!】
引用「すすめよう!子どもの貧困対策 法成立4周年・あすのば設立2周年のつどい」が、6月17日(土)10時から、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・代々木)で開催され、140人が参加しました。
学生らの座談会「多様な進路について考える」
「高校までは児童養護施設で暮らし高校卒業後、大学進学したが現実の大学生活が進学前に聞いていたこととの大きなギャップで退学。自分で事業を起こしたりしてきた」と発言。
「普通科の全日制高校を中退したら『高校に所属していないとホントに孤立するんだ』と実感した。その後、通信制高校に編入したが定時制や通信制の卒業生には進路未定者がかなり多いのが現実。私は大学進学したいと思ってなんとか進学できたが、つらい状況の子どもたちも多いと思う」
「父子家庭で中学のころ父が『大学進学は無理』と話していたこともあり、就職に有利と聞いて商業高校に進学。病気だった父が高校2年のときに亡くなった。それでもなんとか進学も考えて、高校の先生に相談したがダメだった」などと発言しました。
「あすのば3ヶ年中期ビジョン」を村尾政樹・事務局長が発表。5月の学生たちの宿泊研修での議論をまとめ「今までつながった子ども・若者とつながり続け、頼り合える関係性もつくり、仲間たちと子ども・若者を支える支援の輪を広げながら子どもの貧困対策をすすめる。子ども・若者にとって分かりやすい、いつでも・どこでも・誰でも頼れて活用できる情報をまとめて、まだ届いていない子ども・若者に届ける」などの意見も発表しました」引用ここまで

引用「地域担当を務めるあすのばの学生スタッフ、Aさんです!
にょんです。年度初めのキャラバンを担当させていただいています。
 祖父・父・母・私・弟と一般的な家庭で生活していましたが、小学生の時に家庭内別居状態になり、中学生の時に正式離婚、母子家庭となりました。当時から現在まで母がパートを掛け持ちして生活費を稼いでいます。生活保護を受けることも考えたそうですが、車をとられてしまうと生活できないので断念。県営住宅も当たりませんでした。
 両親の喧嘩を聞くことになる家に帰ることが嫌で、友達の家や学校で多くの時間を過ごすようにしていました。
 田舎町なので千葉市などの都会に比べて支援も少なく、また情報も入って来づらく、私が高3のときにあすのばで活動を始めてから知る制度もありました。
 十数年間千葉県で生きてきて、他県に比べて千葉は福祉の分野で遅れているというか、あまり興味を持っていないイメージがあります。しかし実際、千葉県にも苦しんでいる子は多くいます。少しでも千葉に住む子どもたちにとって生活しやすい環境になるよう、千葉で育ったものとして訴えていきたいと思っています。
 当日は県内の若者として私と私の10年以上の付き合いになる友人も登壇します。お互いに苦しい状況を支え合ってきた仲間ですので、想いを聞いていただければと思います。
 子どもたちのために自分ができること
 2015年度の子どもの貧困率が発表され、以前の16.3%から13.9%に減りました。数字が減ったのは喜ばしいことですが、実情を見てみると、まだ苦しんでいる子どもたちは多くいます。私自身もう調査に含まれる子ども世代ではないですが、いまだに苦しむこともたくさんあります。17歳を過ぎたからと言って、その苦しみから簡単に抜け出せるわけではありませんし、過ぎたからこそやってくる苦しさもあります。
 経験者として、また声をあげられる者として、子どもたちの声を社会に伝えていき、多くの人を巻き込むことが、私にできることだと思っています。
 子どもたちをサポートしていくこともまた私にできることです。大人でも友達でもないからこそできる関わり方を通して、子どもたち想いをしっかり拾っていきたい」引用ここまで


内閣府 子どもの貧困対策 子供の貧困対策に関する大綱等


【カナエール2017夢スピーチコンテスト 横浜会場】
◆日時:2017年7月1日(土)13:00~16:30(12:30開場)
◆会場:鶴見公会堂 神奈川県横浜市鶴見区豊岡町2−1
 児童養護施設からの進学を支援する奨学金支援プログラム「カナエール」
 カナエール 夢スピーチコンテスト 2017は東京、横浜、福岡の3都市で開催されます。
 「「カナエール」は児童養護施設を退所した後、専門学校や大学等へ進学する子どもたちを支援する奨学金支援プログラムです。なんらかの事情で親と生活できず、児童養護施設で生活した子どもたちの大学等の進学率は23%(全国平均77%)※1。また、進学できても学業とアルバイトの両立は厳しく、経済的理由等により中退してしまう割合は25%と、全国平均の3倍近くにもなります ※2。
※1 厚生労働省「社会的養護の現状について」2015年調べ
※2 NPO法人ブリッジフォースマイル2016年調べ」
 NPO法人ブリッジフォースマイル


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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第21回講義レジュメ概要1
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年9月14日に講義      
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


10章2節 介入の方法と留意点
<ポイント>

・介入の方法は、アセスメントを経て立案された支援計画の実施である。
 また介入は、直接的介入・活動と間接的介入・活動に分類ができる。
1 介入の方法 テキストP213
1) 計画に目標を明記し介入の方法(レパートリー)を選択

・目標とは、短期目標(直ちに実行)、中期目標(例 3か月程)、長期目標(例 3か月以上)の実行の具体的方法を支援計画に明記する。

2)介入の矛先の決定とその特性に適した方法の活用
・介入の矛先を把握し、その矛先の特性に応じて適切な方法を用いる。
 クライエントのライフサイクルに対応した方法が求められる。

3)介入の矛先の拡大(個人から集団・コミュニティ)

*介入の対象とは
1.クライエント自身
2.クライエントの基盤 生活基盤、家族等
3.社会資源
4.支援機関とネットワーク

・介入の目的とは、クライエントや関係する人々の成長、自己実現と、円滑な社会生活の支援、生活問題の解決である。

・ミルン(D.L.Milne)は「社会的支援介入」=臨床的介入、近接的介入、遠隔的介入を提示した。
臨床的介入は「社会的支援と地域社会志向が個人治療をより効果的」にする。
近接的介入は、「分析のレベルは、学校、職場そして家族または友人」である。
遠隔的介入は「物質的社会的欠乏状態、健康教育そして環境デザイン」。

<補足>
*解説:アイデンティティ identity

 自己同一性。 略 講義にて解説。

*解説:モラトリアム moratorium
 略

・ソーシャルワーカーの介入による、クライエントの社会的孤立の解消と、繋がりの構築、繋がりの中の資源を見出すこと。

・利用者にとって構え過ぎず、自然な人間関係=ソーシャルワーカーと利用者の援助関係。
 その関わりのなかで価値が承認される。

・目標:人間関係の改善、コミュニケーション能力の向上
・介入によって、人間関係をもつこと,ものごとを成就すること,成長のための新しい経験を提供する。
・しかし、援助者等と人間関係が成立するとともに,否定的感情、摩擦や衝突などが起こりやすくなる。摩擦とその緩和もまた、新たな経験であるとも言えよう。

・所属するものを求め、拠り所ないと不安になる。
 他者からの評価のみにとらわれ、不必要な拘束から、どのように自分自身を解放できるのか。
 より自己実現を図ることが出来るのか、可能性を、生きることを拡充することが出来るのか。
 これらは、ソーシャルワーカーによる介入の、根源的なものに関わる課題であると言えよう。
 クライエントや関わる人々が、新たな経験に対して、勇敢であること。経験に代わるものはないであろう。


2 直接的介入と間接的介入 テキストP214
*直接的介入

・ジョンソンらによる、直接的介入・活動の10のカテゴリー。
1)人間関係の発展、
2)状況の中の人の理解、
3)計画の過程での活動
4)クライエントによる資源の活用
5)エンパワメントやイネイブリング、
6)危機状況での活動、
7)社会的機能の支援、
8)クライエントとアクティビティを活用、
9)クライエントとシステムとの媒介、
10)ソーシャルワークの臨床モデルを活用

*解説:イネーブラー enabler
 略
 イネーブラーは「助力者」とか「力を添える人」と訳されることがある

・周囲の環境、関係を理解し適応する、適切に主張する
・資源にアクセスし、選択し、利用、話し合う

・諦観と宿命感、学習された無力感からの解放=クライエントが自らを解放することを促進する。
・クライエントが揺るがない自信を持つという課題。
多くの場合、自分自身が思っているよりも、更に価値のある、かけがえのない存在である。


・グループワークならば、集団の内外の媒介が、ソーシャルワーカーの役割となる。
 ワーカーの機能とは、「個人と社会が互いに手を差し伸べる過程を媒介すること」である。


*危機理論

*危機介入法 crisis intervention

・危機介入とは、心身の後遺症の予防でもある。
 災害、犯罪被害、自殺未遂という危機

・クライエントにとっての身体の活動-心身の活性化のための手助け

・介入によって、ありのままの自分が仲間に受け入れられることで、自己否定やとらわれから解放され、ありのままの自分を受け入れることができるようになることが促進される。
 そして自分への信頼や自信を回復して人間としての尊厳性を自覚し、自立への意欲が喚起される=内なる変革である。
 内面の変化こそ、状況を変えていく大きな一歩である。


<補足:直接的介入・活動>
 略
*セルフケア
 略

・環境の応答性の向上という課題
 環境の側の配慮。例 うつ病に対する企業の対応。

*間接的介人<テキストP214要旨>
・ジョンソンらの間接的介入の六つのアプローチ・活動

1)環境の変化をめざす、
2)影響力のある人を関与させる、
3)サービスの調整、
4)プログラムの計画、展開、
5)組織を変化させる、
6)コーズアドボカシー

・重要なことは、直接と間接の活動を共用しながら、効果的な介入を実施することである。

<補足:間接的介入・活動>
 被援助者の環境に問題がある場合や、被援助者をとりまく社会システムが十分に機能していない(資源不足やシステム間の不適合など)場合に、その環境や社会に働きかけ生活改善を図るものである。
 この活動は、社会資源活用の促進(調整および仲介)、社会資源の開発、社会資源の組織化、地域の組織化、社会福祉計画への関与、アドボカシーと権利擁護、ケアマネジメントなど幅広いものとなる。

*アドボカシー<テキストP215要旨>
・アドボカシーは、個別のクライエント対象のケースアドボカシーと、特定の階層の人々を対象とするコーズアドボカシーがある。
・間接的介入は、ソーシャルワーカーは、政治的過程へのはたらきかけをも行なう。
・これらは、リッチモンドの「改革の小売り的方法と改革の卸売り的方法」と重複する(1905)。

・ニーズと資源の調整
 社会福祉士やケアマネジャー等の相談職と介護職、医療専門職、リハビリテーション専門職等の職種による分断を超えた相互支援の必要性がある。人間を支える専門職としての共通点による緩やかなネットワークの構築である。

*資源へのアクセスの改善
・社会資源の再資源化

*グループワークにおいては、相互の助け合いを築くようにメンバーに促す。
・協力的な相互の支持の規範を奨励し,強化する。
・共通のテーマを明らかにし,焦点を合わせる。

<社会福祉士等国家試験出題実践:介入>
・インターベンションでは,クライエントやその環境及びその両者への介入を行い,状況に応じて社会資源の開発などを行う。 第20回社会福祉士国家試験問題
・社会に存在する障壁,不平等及び不公平に働き掛けて取り組む。
・福祉サービスの利用者が心身ともに健やかに育成され,その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように支援する。
・福祉サービスを必要とする地域住民が地域社会を構成する一員として社会,経済,文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられるように支援する。 以上、第17回社会福祉士試験
・利用者のニーズを把握すると同時に,利用者を取り巻く環境も把握した上で介入する。
・精神科デイケアでグループワークを行う際,他職種と連携し,専門的な視点で介入する。
 C 介入を行った結果,効果が出ていないと判断できる場合は,スーパービジョンやコンサルテーションを受けるようにする。 第10回精神保健福祉士国家試験問題

<社会福祉士受験対策講座 要点チェック:現代社会と福祉>
マルサス(Malthus,T.)『人口の原理』
相対的剥奪、タウンゼント
絶対的貧困
貧困線
ラウントリー『貧困:都市生活の研究』
バウチャー
「要扶養児童家庭扶助」(AFDC)
「貧困家庭一時扶助」(TANF)
マザーズハローワーク
ジニ係数

社会保障構造の在り方について考える有識者会議「21世紀に向けての社会保障」
女子差別撤廃条約 女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約
世界人権宣言
ベヴァリッジ(Beveridge,W.)報告書『社会保険と関連サービス』
ペストフ(Pestoff,V.)
仲村優一
一番ヶ瀬康子
ウルフェンデン報告

運営適正化委員会

グラミン銀行、ユヌス(Yunus,M.)
小規模融資(マイクロファイナンス)
政府開発援助(ODA)


当ブログ筆者が全国社会福祉教育セミナーにて報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
     明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


<当ブログ筆者の説明会 無料講座 要予約>
 子どもを救う社会福祉士 児童虐待、子どもの貧困とソーシャルワーク
2016年9/26(月) 18:00から19:00
社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科説明会
担当 関屋光泰
日本福祉教育専門学校 高田校舎

 社会福祉士は様々な領域で実践しています。今回の説明会では、子どもの貧困や虐待をテーマに、社会福祉士養成学科 学科長の当ブログ筆者が、お話しします。
 子どもを支援する社会福祉士の役割や仕事内容を社会福祉士の実務20年の筆者が分かりやすく説明します。
 児童福祉に関心をお持ちの方、社会福祉士やスクールソーシャルワーカーのことを知りたい方、ご参加ください。質問や相談も歓迎です。


当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中


当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員研修 無料
東京都の登録講師派遣事業

「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号85

内容 介護、福祉職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修
・福祉施設職員の職務ストレスに対するセルフケアの促進、その方法
・ストレッサーのチェック
・実践ストレスのセルフケアのプロセス
・ストレスから復元する力=レジリエンスを強める
・ストレッサーの自己分析 
・福祉の職場の総合的ストレス・マネジメント
・ストレス場面への対処。リラクゼーションの方法
・援助者のエモーショナル・リテラシーの向上 感情のコントロール
・福祉施設職員の実務上の対策、専門職としての成長へ
・職員のメンタルヘルス ストレングス
・実践ストレスを成長に繋げていくために。
・チームリーダーによるサポーティブな職場のファシリテーション 等

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号79
内容 貧困、生活保護受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、ブログ筆者の実践や事例に基づき解説

「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号52
内容 福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の援助技術の基礎を解説。 後述

「福祉施設職員の職業倫理、ハラスメント予防」講座番号86
内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。

 上記はブログ筆者 関屋光泰が担当する研修です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の講師が出向きます。講師謝金 無料
申込締切日平成28年9月23日(金)必着

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福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク
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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第22回講義レジュメ概要2
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年9月21日に講義      
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


12章1節 相談援助における面接の目的
1 面接の目的 テキストP251から
①援助に必要な情報を得る

・ケースワーク過程のインテーク及びアセスメント、モニタリング等における情報収集である。

②問題解決を図る共同作業
・介入(支援の実施)における、クライエント等への働きかけ。

③問題解決を図るアクション・システムの形成
・アクション・システムとは、目標の達成のために働きかけ・行動する人々のことである。

<補足>
* A.ピンカスとA.ミナハンは、1973年、ソーシャルワークを一つのシステムと捉え、システム理論に基づくソーシャルワーク実践では,ソーシャルワーカーは以下の四つのサブシステムの相互作用に関心をもたねばならないとしている。
①クライエント・システム
・個人,家族,グループ,組織など,ソーシャルワーカーが援助の対象とするシステムである。
 クライエント・システムとは、社会福祉サービスを既に利用しているか、サービスを必要としている、援助活動を通して問題解決に取り組もうとしている個人や家族などから構成されている小集団を指す。

②ワーカー・システム=チェンジ・エージェント・システム(ワーカーとその所属機関)
 ワーカー・システムとは、援助活動を担当するソーシャルワーカーとそのワーカーが所属する機関や施設とそれを構成している職員全体を指す。

③ターゲット・システム(目標達成のために変革しなければならない人や組織)
 ターゲット・システムとは、クライエントとワーカーが問題解決のために変革あるいは影響を与えていく標的とした人々や組織体を指す。
 標的は、クライエントが選択される場合や、クライエント以外のワーカーやワーカーが所属している機関や施設も含む人々や組織体が選択される場合もある。

④アクション・システム(目標達成のためにターゲットに働きかける人々)
 アクション・システムとは、変革に影響を与えていく実行活動に参加する人々や資源のすべてを指し、実行活動のチームワークを構成する人々をいう。

・アクションシステムは、相互作用に基づく。
 率直な双方向の関わり、真正面から向き合い、腹を割って語り合える関係、その場、時間を創ることが、ソーシャルワークとしてもとめられている

・援助者は必然的に四つのシステムと重層的に関係し、発展させていく。

・キューブラー・ロスによれば、苦境にあって痛みを分かち合い、逃げずに寄り添うこと、患者の言葉に耳を傾けることこそが、医療、精神科医療の専門性よりも真に必要なものである
 ソーシャルワーカーとは、苦境のなかにある人々に寄り添い、共にある専門職である。
 それが最も重要な対人援助の要であるともいえよう。


<補足>
 吉岡によれば、援助者が援助者という職業を選び、続けているのには、明確な理由、意味がある。
 吉岡自身も、子ども時代、親からの否定的な評価を受け、自らを不要な、無力な存在という感覚が自らに浸透した。承認されない自己という物語である。これらを、クライエントによって気付かされた。つまり、援助者という職業、職場、関係性のなかで、援助者自身のなかで新たな意味づけが行なわれる。
 総じて吉岡は、援助者が自分自身を語ることを強調している。
 吉岡隆 編著『援助職援助論 援助職が「私」を語るということ』明石書店, 2009年

・援助者には、家族問題や疾病、失業、生活困窮等の様々な困難を経て、援助者を志望し、繋がる仲間と自らが承認される職場を獲得した当事者性を持つ援助者も実践を続けている。

・援助者のセルフケアと、支え合う集まりの必要性。
 援助者自身も様々な側面を持っている。自らを見つめ、更に豊なものとしていく。


*概要・面接
・面接は,ソーシャルワークにとって支援の主要な道具であり,援助者とクライエントの間に起こる相互作用、働きかけをつくる基盤と言える。
・各回の面接には目的やゴールが必要である。
 面接の目的は,面接の段階,機関の機能,提供できるサービスの方法,クライエントのニーズや問題,解決されるべき問題の特質,などによって異なる。
・面接は言語技術のみでなく,ソーシャルワークの価値,知識,援助関係によって支えられている。

*面接を行なうソーシャルワーカーに必要なもの
・面接や観察のスキル
・援助者側の準備-事前の情報収集・整理、面接の環境整備、先入観を排する
・援助の基本姿勢-バイスティックやロジャーズによる。
・ソーシャルワークには、利用者との対等な目線や姿勢で接する関係が必要とされる。
 また、近年の医療・社会福祉関連分野では、インフォームド・コンセント、自己決定、ノーマライゼーションなど、援助者と利用者との平等、協働、信頼関係がより必要とされている。
 しかし、急迫、危機の場合など例外もある。

*参考:面接におけるクライエントの抵抗の現れ
 略 講義にて解説した。

・ただし、生活場面面接や、言語メッセージでは伝わらない障害をもつ人との関わりを含む
 疾病、言語障害、聴覚障害、重度の認知症、重度の知的障害や精神障害、外国人等

・適切な自己決定の支援が求められている 略

・生活場面面接という形態-クライエントの生活と内面への接近。
 略
・言語的メッセージのみではない関わりを築く場合-言語障害や聴覚障害、重度の認知症、知的障害や精神障害、日本語を母語としないクライエント等。非言語を含めたコミュニケーション技術が求められる。

*共生のコミュニティを求めて
・社会福祉、ソーシャルワークは抽象的な理想ではない。
 ソーシャルワークの働きによって繋がる人々が、相互に信頼、尊重を与えあい、相手を認めることが重要である。
 人々が互いに尊厳を与えあって、信頼の精神のもとで、そして相手が生きて、成長することができるコミュニティを求めていきたい。虚栄よりも見えない豊かさを深めていく。
 一人ひとりにそれぞれの居場所があり、コミュニティの皆がいのちの価値を認められるべきである。


・ヤングハズバンドは、1973年「ソーシャル・ワークの未来」(講演)において、シーボーム報告を高く評価している。シーボーム報告は、社会的介入の方法を考察している。
・社会的状況のアセスメントとサービス評価の機能、社会計画と社会開発に貢献するソーシャルワークの意義:「未来のソーシャル・サービス部局では、ソーシャル・ワーカーの基本的業務の1つは広範な社会的状況の評定、つまり、危機に直面している特定の階層が、危機的状況に放置されているのか、長期にわたる援助を必要としているのか、それに対応するコミュニティの資質などを評価することになるだろう」

・未来の専門性には、効果的な介入手法とターゲットとなる層に関する知識と技法が必要となる:「未来の専門性は、効果的なソーシャル・ワーク介入手法と、特定の階層や境遇に関連した多様な知識と技法、この両方が必要になると思う。この専門性とは社会科学と行動科学に関する知識の増加に補強され、ソーシャル・ワーカーの研究、記録、実践から示唆されながら自己の技法を発展させる諸条件の整備と相まって、サービスを提供する体験から派生してくる」

*解説:シーボーム報告 
Report of the Committee on Local Authority and Allied Personal Social Services
 略

講義概要 介入技術、社会的支援介入、モデリングとは 地域福祉の理論と方法 29回社会福祉士試験模擬問題

<社会福祉士受験対策講座 要点チェック:福祉行財政と福祉計画>
都道府県障害福祉計画
次世代育成支援行動計画
 一般事業主行動計画
認知症施策推進5カ年計画「オレンジプラン」
「新障害者プラン」
地方分権一括法(地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律)
社会福祉の増進のための社会福祉事業法等の一部を改正する等の法律
重点的に推進すべき少子化対策の具体的実施計画について
「新エンゼルプラン」
ゴールドプラン21・今後5か年間の高齢者保健福祉施策の方向
社会福祉構造改革分科会「社会福祉基礎構造改革について( 中間まとめ)」
障害者プラン・ノーマライゼーション7か年戦略
エンゼルプラン・今後の子育て支援のための施策の基本的方向について
児童育成計画
新・高齢者保健福祉推進十か年戦略・新ゴールドプラン
老人福祉法等の一部を改正する法律(社会福祉関係八法改正)
老人福祉計画
高齢者保健福祉推進十か年戦略・ゴールドプラン



当ブログ筆者が全国社会福祉教育セミナーにて報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
     明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会



<当ブログ筆者の説明会 無料講座 要予約>
 子どもを救う社会福祉士 児童虐待、子どもの貧困とソーシャルワーク
2016年9/26(月) 18:00から19:00
社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科説明会
担当 関屋光泰
日本福祉教育専門学校 高田校舎

 社会福祉士は様々な領域で実践しています。今回の説明会では、子どもの貧困や虐待をテーマに、社会福祉士養成学科 学科長の当ブログ筆者が、お話しします。
 子どもを支援する社会福祉士の役割や仕事内容を社会福祉士の実務20年の筆者が分かりやすく説明します。
 児童福祉に関心をお持ちの方、社会福祉士やスクールソーシャルワーカーのことを知りたい方、ご参加ください。質問や相談も歓迎です。

当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月
ISSN 0919-2034

 東京都による福祉施設職員の実践を支援する研修プログラムとして、開発し、実施を継続している。
 福祉施設職員のストレスケア、燃えつき予防を支援するために、この研修プログラムを開発した。職員のメンタルヘルスの不調等の課題は、実践に影響し、施設にとって支援の質の低下に繋がる。職員のストレス・マネジメントは、施設のリスク・マネジメントでもある。この研修は、離職を防ぐメンタルヘルス対策のみならず、サポーティブな職場づくり、質の高い実践の持続をも視野に入れ、開発した。各施設において実施し、現場からのフィードバックを活かし、プログラムの更なる改善を図った。

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中


<社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科等、日本福祉教育専門学校卒業生の皆様にお知らせ>
日本福祉教育専門学校同窓会のご案内 9月24日(土)14時 当日参加歓迎<2016年3月卒業生は無料>
 日本福祉教育専門学校の各学科専任教員や退職教員、非常勤講師、職員も参加します。

 参加できる卒業生(全学科、全年度)の皆様は、ぜひ同窓会会場ににお越しください。当ブログ筆者も後半から合流します(予定)。
 当日の飛び入り参加もお待ちしております。遅れて参加しても大丈夫です。
 お子様と一緒に参加しても大丈夫です。小学生以下の会費は無料です。

 日本福祉教育専門学校 第21回同窓会
 日時 平成28年9月24日(土)
 14:00~16:00 懇親パーティー
 場所 ハイアットリージェンシー東京
 東京都新宿区西新宿2-7-2

 
 会費 1,000円
 (2016年3月卒業生は無料でご招待)
 同窓会事務局 TEL:03-3982-2511 FAX:03-3982-5133 MAIL:dosokai@nippku.ac.jp

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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第22回講義レジュメ概要1
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年9月21日に講義      
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

10章2節 介入の方法と留意点・続き
4 介入の技術 テキストP217
*多様な介入技術

・ソーシャルワークにおける介入に用いる専門技術は、人間・環境・時間・空間に適切に介入する技術、実践モデル・アプローチを適切に用いる技術、協働の技術、クライエントを参加させる技術、スーパービジョン等を活用する技術などがある。
・ガービン(C.D.Garvin)らのソーシャルワーク介入の技術の提示。
 「価値の明確化を図る」 役割とは 略
 「コーチングを活用する」 コーチングは後述
 「行動変容を図る」 行動変容アプローチは、先に講義で解説。
 「役割達成に留意する」などをあげている。

・平山らは、「課題中心システム介入方法を試みる」「認知再構成技法を活用する」「クライエントの問題解決能力を促進する」「環境改善と社会資源を発展させる」「環境改善の介入方法を図る」「エンパワメントの方法」をあげている。

・ドルフマンによる、臨床ソーシャルワークの16の介入技術
 「関係構築、イメージ、指示的な影響(アドバイスと教育)、隠喩(比喩)・逸話・寓話、自己開示、調査分析、解釈、契約、ロールプレイング、明確化、モデリング、支持療法、受容、感情の解放、ケース情報の図表による表現、読書療法」を挙げている。

*対話という援助の方法
 ダイアログは、ストレスが高じた状態の対象者の語りを支え、尊重し、傾聴からはじまる支援のあり方である。

・援助者による、クライエントが不得手とするコミュニケーションの媒介、人々の間の相互支援のファシリテーションや、人間関係の現実的調整の推進という援助の方法。

・クライエントの「喪失」の意味付け-人生における。
・これらのようにクライエントの痛みに関わる際、気づきを言語化する能力が必要である。
 共有化等の能力も求められる。
・クライエントの内面(肯定的な側面も否定的な側面も含めた)、感情の理解の深化のために 略


<補足>
*解説:読書療法 Bibliotherapy
 講義にて解説。

・クライエントのカタルシスのために感情の表出を促進しながら 略

・略 平静を保つということ。感情のコントロールを維持するために。

・共感疲労をめぐって

・クライエントが主体的に語ることを促進する支援のスタイル。

・福祉サービス利用者のレジリエンスとは。

・クライエントのコミュニティにおける居場所を求めて。
 繋がり、語り合い、協同、相互支援システムの構築という課題。

・今日の社会のなかで、ストレスにどのように向き合いながら生きていくのか。

・コーチングを受ける人(クライアント)を目標達成に導く 略


・解説:役割演技とは role playing

・心理劇(サイコドラマ)
・社会的な学習や訓練の方法
対人関係の改善やリーダーシップ訓練

・認知行動療法 cognitive behavior therapy

*モデリングとは
・観察による学習。
 他人の行動を観察することによって 略
・ライブモデリング(実物のモデルを用いる方法)
 象徴モデリング(VTRや映画、物語などの媒体を使用する方法)
 内潜モデリング(来談者自身にモデルをイメージ化させる方法)など

*支持の技法

*基本的コンピテンシー・モデル(アンダーソン)<テキストP218要旨>
・ソーシャルワーク過程展開に必要な前提条件となる実践能力と、基本的実践能力から構成される。
・これらのコンピテンシーは、介入の各段階で活用される。

<前提となる実践能力>
 「人と環境の相互作用の生態学的視座をすべての直接サービスの実践状況に適用する能力」
 「自己覚知をすべての対人サービスの状況において専門職として自己を用いるべく利用する能力」。

<基本的実践能力>
・生活状況と援助状況の波長合わせ能力
・クライエント主体の援助関係確立能力
・ソーシャルワーク過程開始能力

・ソーシャルワーク過程持続能力:以下の七つの技能
①セッションの波長合わせと契約:クライエントと解決すべき事柄について意見の一致を生み出す。

②精査と明確化:クライエントの現実を理解して、評価を続け、サービス計画を立てるために明確化する

③共感:クライエントの感情の分別し、感情がクライエントにとってもつ意味に積極的に反応する。

④自分の感情を共有すること:介入に関連づけて自分自身の感情を純粋に表現する。

⑤積極性を要望すること:過程の目的がクライエントの活動であることを確認する。

⑥情報の提供:関連するデータをはっきりと示す。

⑦実践理論の活用

・クライエント・システムと資源システムとの権利擁護・調整活動能力:二つの技能
①連携:クライエントとフォーマル資源、インフォーマル資源の人々とを連携する。
②権利擁護:クライエントのニーズや権利を積極的に守る。

・来談者中心という支援のあり方
 技法よりも基本的な治療的態度がより強調
 情緒的な関係が必須である ロジャース

・援助者の自己一致、真実性
 ロジャース  先ずは、率直な感情表現からはじまると言えるか

・クライエントの積極的な参加を求めていく
 クライエントの力こそ問題解決の源
 人それぞれの価値は既にあるのであり、皆が持っている。


5 介入の技法 テキストP219
・コンプトン(B.R.Compton)らの介入技法の提示
1)資源を確保する(資源の提供、直接介入を図る、組織化が含まれる)
2)自己覚知を高める
3)社会的技能を強化する
4)情報にアクセスする
5)意思決定を促進する
6)意味を探索すること

・ソーシャル・スキルとは何か。

・人間の生活を総合的に支援する取り組みとしてのソーシャルワーク実践。

・就労支援のあり方

・ワーク・ライフ・バランスとは


・ミルンの「社会的支援介入」
1)ネットワークの分析
2)支援観察システムを作動させる
3)社会的支援の相互作用分析を行うこと
4)関係質問紙を作成する
5)社会的支援のクラスターに留意する
6)日常会話の機能を果たす
7)社会階級と交互作用ストレスモデルのパス解析を試みる
8)ソーシャルワーカーを援助する介入を行う
9)遠隔的介入の役割を果たす
10)当事者との協働フローチャートを作成する
11)専門的活動の変化促進を図る
12)ワークシステム開発の支援システムを作動させる
13)EBP促進のガイドラインを提示する などをあげている。

6 介入の留意点 テキストP219
①ガンブリルの「クリティカル・シンカー」でなければならない。
 柔軟に対応する許容力と、常に根拠を求める姿勢の保持。
 根拠を重視する姿勢は、今日のソーシャルワークの介入に必要なものである。

②根拠に基づく実践=EBPとは何か
・全米ソーシャルワーク教育協議会(CSWE)の2004年10月改正「教育方針と資格基準」(EPAS)の「カリキュラム内容の基本」。
「価値と倫理」「多様性」「リスクを被る集団と社会的・経済的正義」「人間行動と社会環境」「社会福祉政策とサービス」「ソーシャルワーク実践」「調査研究」「現場教育」を把握していること。

・柔軟性による反応とは

補足
 クライエントが、揺るがない自信を持つことの支援
 人間関係の本質-そばにいるだけで、その人独自の価値がある。

・介入によって、人間関係をもつこと,ものごとを成就すること,成長のための新しい経験を提供する。
・しかし、援助者等と人間関係が成立するとともに,否定的感情、摩擦や衝突などが起こりやすくなる。

・ソーシャルワークの提供するものは、実生活の経験に沿うものでなければ、知識、技術のみでは虚しい。
・人間全体がつながりあった社会をつくっていくという今日的課題。
 全てがつながっていること、それぞれが相互に関わりを持っていること。
 人間はすべての中の一部であり、再びつながりあうことを目指すこともソーシャルワークの援助の指向性ともいえよう。


民生委員、民生委員法とは 
 社会奉仕の精神
 民生委員推薦会
 地方社会福祉審議会とは


地域福祉の理論と方法 練習問題
社会福祉士国家試験過去問題

第29回社会福祉士国家試験 精神保健福祉士国家試験受験対策 共通科目

問題3 民生委員に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 民生委員は,福祉行政の補助機関としての性格と民間ボランティアとしての性格の二面的性格を持っている。
2 民生委員協議会は,民生委員の職務に関して必要と認める意見を関係各庁に具申することができる。
3 民生委員は,その職務に関して,市町村長の指揮監督を受ける。
4 民生委員は,職務の一つとして,社会福祉を目的とする事業を経営する者又は社会福祉に関する活動を行う者と密接に連携し,その事業又は活動を支援することが求められている。
5 民生委員の守秘義務については,個人情報の保護に関する法律に規定されている。

問題1 地域福祉の理念に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい
1 ノーマライゼーションという用語が用いられた最初の政府文書は,イギリス保健省の『保健と福祉におけるコミュニティケアの進展』である。
2 自立生活運動は,デンマークにおける知的障害者の親の会を中心とした運動が起源である。
3 コミュニティケアは,アメリカのカリフォルニア大学バークレイ校の障害学生の生活を保障することをきっかけとして始まった。
4 ソーシャル・インクルージョンは,共生社会,排除しない社会を目指す考え方として登場した。
5 「住民主体の原則」は,エンパワーメントの考え方に強い影響を受けて生まれた。

*解答と解説は記事下をクリック 
民生委員法


<当ブログ筆者の説明会 無料講座 要予約>
 子どもを救う社会福祉士 児童虐待、子どもの貧困とソーシャルワーク
2016年9/26(月) 18:00から19:00
社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科説明会
担当 関屋光泰
日本福祉教育専門学校 高田校舎

 社会福祉士は様々な領域で実践しています。今回の説明会では、子どもの貧困や虐待をテーマに、社会福祉士養成学科 学科長の当ブログ筆者が、お話しします。
 子どもを支援する社会福祉士の役割や仕事内容を社会福祉士の実務20年の筆者が分かりやすく説明します。
 児童福祉に関心をお持ちの方、社会福祉士やスクールソーシャルワーカーのことを知りたい方、ご参加ください。質問や相談も歓迎です。

当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員研修 無料
東京都の登録講師派遣事業

「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号85

内容 介護、福祉職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修
・福祉施設職員の職務ストレスに対するセルフケアの促進、その方法
・ストレッサーのチェック
・実践ストレスのセルフケアのプロセス
・ストレスから復元する力=レジリエンスを強める
・ストレッサーの自己分析 
・福祉の職場の総合的ストレス・マネジメント
・ストレス場面への対処。リラクゼーションの方法
・援助者のエモーショナル・リテラシーの向上 感情のコントロール
・福祉施設職員の実務上の対策、専門職としての成長へ
・職員のメンタルヘルス ストレングス
・実践ストレスを成長に繋げていくために。
・チームリーダーによるサポーティブな職場のファシリテーション 等

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号79
内容 貧困、生活保護受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、ブログ筆者の実践や事例に基づき解説

「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号52
内容 福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の援助技術の基礎を解説。 後述

「福祉施設職員の職業倫理、ハラスメント予防」講座番号86
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 上記はブログ筆者 関屋光泰が担当する研修です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の講師が出向きます。講師謝金 無料
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福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク

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第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

平成28年度 社会福祉士・精神保健福祉士全国統一模擬試験

*練習問題 解答と解説 下記をクリック

More*解答と解説:民生委員、民生委員法とは ⇒⇒⇒
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当ブログ筆者が報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
     明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク


相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第17回講義レジュメ概要
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/8/5 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

7章2節 アウトリーチの方法と留意点 テキストP155~
<ポイント>

 アウトリーチの手法とは、支援を必要としている当事者と出会い、サービス提供システムに対する誤解を解き、支援の拒絶を解消することから開始する。
 アウトリーチには、包括的アセスメントが必要とされる。また、現場の援助者へのバックアップの体制も必要となる。

 事例:地域包括支援センターにおいて、生活問題を抱える高齢者やその家族に対して、アウトリーチの積極的な実施。

1 援助過程とアウトリーチの具体的方法 テキストP161
*孤立した当事者の発見

・クライエントレベルでの対応
 アウトリーチは、地域に出向き対象を発見する。対象を援助へと引き入れていく支援の方法、あり方である。

*諦めと無力を越えて関わる-アウトリーチの力
 支援に繋がっていない当事者は、自らの現状について諦めや無力感が強く、問題意識をもっていないか、解決の動機づけに乏しい場合もある。
 事例
 「これまでも相談しても何にもならなかった。曖昧な笑顔しか帰ってこなかった」
 「皆が当たり前に出来ていることだから、助けて欲しいなんて言ってはいけないのではないか。依存、甘えではないか」
 「このように困っているのは自分一人だけだ。誰にもこの悩みは分かってもらえない」
 「どんなに説明しても理解してもらえない」
 孤独、虚しさ、諦め、絶望のなかで疲れ、眠れぬ夜を過ごす。
 このような当事者に、支援を行おうとしている専門職や住民の声は届かない。

 専門職の側からのアプローチを行い、静かに呼びかけ続け、関わりを創ることから支援ははじまる。
 当事者も専門職の側も、問題をありのままに共に認識できることから問題解決へと繋がる。

 当事者と援助者との関係構築の出発点として、「顔と名前の分かる関係」、対面での関わりがある。人間対人間の信頼関係形成の入り口である。
 当事者が孤立した点と点の状態から、当事者と援助者との、また当事者相互の繋がりの構築を目指す。

・当事者にサービス利用への強い抵抗感がある場合もある。
 過去の否定的な被援助・拒絶体験や、サービス提供システムへの誤解から抵抗が生じていることもある。

・ワーカーは、これらの背景を理解し、受容的な対話により誤解を解き、問題解決の動機づけを高める働きかけを行なう。
 クライエントの、支援を求めることへの障壁を取り除く。
 このため、入口として、クライエントとの間に信頼関係を構築することが不可欠であるが、単に献身的にかかわれば実現するのではない


・トロッター(C.Trotter)は、「ワーカーとクライエントの役割をクライエントが理解するように支援すること(正確な役割の明確化)、社会的にみて望ましいと思われる行動をクライエントがとることを示し、賞賛や何らかの心理的報酬によって強化していくこと(向社会的価値のモデリングと強化)、クライエントが定義した問題の解決に協働で取り組むことなどが有効」。

事例:クライエントがワーカーに対し、「これまでの人とは違う」と実感することが、信頼関係を築くことを促進する。
 実践的には、何度も対象者のもとに通い、気にかけていること、全人的な共感と受容を行動で示す必要な場合もある。
 率直な言葉、訪問の繰り返しという行動で伝える。

 このような関係を継続し、クライエントが感じている問題に共感するスタンスが不可欠である。

*孤立・セルフネグレクトを脱け出すために、訪問というソーシャルワークの基本に立ち戻る
 人間は、困難によって、怒りや絶望のなか、他者との関わりを閉ざすこともある。根底にあるのは、他者への不信である。
 他者との関わりを怖れ、人間関係、社会から隠れているという側面もある。しかし、逃避、隠れることによって、生きていくことが出来ることもある。それは、間違いではない。
 しかし、関わりたい、近づきたいという、人間への希求も存在し、アンビバレントな内面の状態だと言えよう。
 人間は、他者との繋がりによって、自らの力と希望、現実との絆を取り戻すこと、自分の弱さを受け入れることも可能になる。

*緩やかなつながりを拠りどころへ 居場所を創るソーシャルワーク
 自分が強さを、力を持っていることに気づけない、信じられないことからも、劣等感は生まれる。
 一歩づつ誇りを回復していく途が必要だと言える。それは、人の集いのなかでこそ、支え合える。
 その居場所を創り、繋がりを深めていく支援が求められている。
 やがて繋がりは、生きていくことの、大きな困難、痛み、やりきれなさを相互に支え合う拠りどころに成長していく。

*生活困窮者、貧困、ホームレス支援におけるアウトリーチ
 従来、各地のホームレス、ドヤ街等の民間支援活動の三大領域として、
1.「炊き出し」と呼ばれる給食活動、緊急支援、
2.訪問・アウトリーチ活動、「夜回り」「パトロール」等と称せられる。アウトリーチ・安否確認、ホームレスへの嫌がらせ予防の為の巡回活動、
3.医療支援、相談活動 が継続されている。
 日本において、ホームレス支援における訪問(パトロール)が、アウトリーチ活動の初期の実践と言えるのではないか。
 アウトリーチにおいては、関わりのきっかけづくりとして、スープやお茶、ゆでたまご、ニュースレターを配布する団体もある。
 多くの場合、夜間に実施している。一部、行政機関から専門職への委託の場合、昼間に行われているものもある。


・システムレベルでの対応
・イギリスのケアマネジメント 略
 関連システムの、市民に対する広報が重要 略
・住民や関係機関による、ケース発見のネットワークを構築することも重要である。ケアシステム。
 具体的には、見守り活動等の小地域福祉活動が、インボランタリー・クライエントの早期発見・早期対応を可能にする重要な課題である。


*家族関係アセスメント
 ストレングスの発見、積極的な支持
・ライフストーリーの振り返り(一人一人)と、語りの促し-個人と家族の隠された歴史を語るということ。
 家族のなかで無かったことにされているエピソード
・家族の規範、価値観のモニター
・リフレーミング
・家族の課題の提供
・家族の行事や神話の見直し
 偽りの解決。
・気付きの促し
 直面を避けている痛み。

<社会診断>
・全体的に見てどうなのか
・家族全員と会うこと 
・結びつきの強弱-家族
・食生活・食習慣
 金銭管理-収入と支出
 住居―観察:トイレ、湿気、暗い部屋、過密、給水。
・飲酒問題
 退屈なだけの仕事(苦役)と、酒と賭博
 健康的な刺激を


・情報収集と包括的なアセスメントが必要である。情報とは、心理・社会的、過去、内的世界の理解をもたらす情報などである。
・クライエントの関係者によるカンファレンスを開き、情報の共有と、共通理解を図ることも有効である。

*モニタリング
・クライエントの家庭訪問(生活場面面接)は、生活の様子、戸外の都市環境、住宅の物理的環境、近隣関係の把握に有効である。クライエントの本心も語りやすい。
・インフォーマルな協力がある場合は、訪問時に訪ね、情報収集と、負担への配慮をする。
 インフォーマル支援と、人間関係の維持のために必要である。
・サービス利用を行なっている場合は、機関の担当者を訪ね、情報収集や協議を行なう。
 サービス提供の現場を訪ねることも有効である。

2 アウトリーチを行なうための留意点 テキストP164
<補足:訪問活動の理念>
・家族中心
 生活の基盤としての家族。家族のニーズを理解する。
・コミュニティ基盤
 地域社会における相互扶助。
・協働システム
 家族や地域住民との協働。


*アウトリーチを可能にする要因 テキストP164
 座間によるアウトリーチを可能にする要因
①職員に対する要因
アウトリーチの必要性に対するワーカーの認識・力量、職員体制の課題。
②サービスに関する要因
クライエントの個別性に合わせた工夫、柔軟なサービス提供。
③組織的要因
ワーカーが資源活用に関する実質的な権限をもつ、他機関と積極的に連携をとる。
④地域の状況
ワーカー・機関と地域との関係の構築。

*事例:地域包括支援センターの地域連携・地域づくりの活動
①広報活動:市民に相談機関の存在をアピールする。
②地域ケア会議の開催:関係者のカンファレンス実施。
③民生委員・児童委員、学区社会福祉協議会、各種関係機関等との連携
④出前講座、相談会の実施
⑤社会資源調査と情報発信
⑥実態把握活動


*アウトリーチ活動を行なうワーカーのバックアップ体制
 略
・アウトリーチを正当な業務として認める管理者・機関の姿勢が必要である。
 略
<補足>
・アウトリーチを実施できる体制の整備は、機関・施設の運営管理の課題である。


<前回レジュメの補足>
7 ネットワークと連携  テキストP152

 ケアマネジメントの導入以降、サービス担当者のチーム体制、関係機関のネットワーク構築が一般的となってきている。
 地域の問題解決・対応能力として、ネットワークの充実の必要性がある。ソーシャル・サポート・ネットワークの構築、関係機関との連携協力体制を強化することなどが含まれる。

<補足:ネットワークの構築>
 サービス担当者のチーム体制、関係機関のネットワーク構築 

 コミュニティワークは,社会資源の開発の技術として大きな役割を発揮してきた。
 今後も,福祉施設・団体・機関、住民活動などの連携・調整機能,サービスの開発機能を発揮することが求められている。
 「ネットワーク」とは、実践を行なう際に連携したり,組織間のネットワークを構築していくということを指す。
 ソーシャルワークにおいては、問題の改善を援助するにあたって,ひとつの組織による相談援助やサービス提供だけでは効果的でないことは少なくない。
 効果的な援助を行うために,関連する団体間のコミュニケーションを促進し 、て協働するネットワークづくりが必要である。

 しかし、ネットワークには困難が伴う。
 組織間の特性、活動の経緯、方針、メンバーの問題意識、支援方法の違い等が存在する。ネットワークの維持には力量が問われる。
 テーマによる緩やかな連合、得意分野の活用という課題。
<補足:地域への取り組み>
・住民の課題、共通の関心を確認するために地域社会や住民のニーズアセスメントを実施する 。
 地域福祉活動への住民の参加の促進、その効果的な方法の検討。
住民の主体的かつ積極的な参加-住民自身の利益になる変化をもたらす活動。
・地域の活動が民主的に進められるよう、育てる。ルールづくり(意思決定)、役員の構成。
・住民との頻繁な接触、コミュニケーションの促進。
 住民との話し込みからはじまるコミュニティワーク。
 地域の特性、住民を理解する。情報を集める。調査の実施。
・住民相互による支援を発展させ、維持する。


・フォーマル,インフォーマルシステム,政策,経済が,個人や家族,コミュニティに影響を及ぼす。
 住民の生活に影響を及ぼす地域社会の特徴的な要素とは,交通システム,公衆衛生,安全,資源の利用しやすさ,公平性,地域社会の健康の質,教育や社会サービスなどである。
 地域社会からの、個々の住民の生活への影響の検討、相互の助け合い(品物やサービスの交換)。
・フォーマル,インフォーマルな組織を体系化するための基盤(地区のクラブ,PTA、寺・神社・教会等 )
・住民が活躍できる場
・地域社会や近隣におけるストレッサー

・社会調査の技術が求められる
 多様な支援者を募る。


<相談援助の基盤と専門職 前期講義のキーワード集1>
 ソーシャルワークの価値
 ソーシャルワーカーの専門性、現代の社会福祉士に求められる専門性
 支援のための知識
 社会福祉士及び介護福祉士法における位置づけ
 ニーズ・ニードの定義
 社会福祉における「相談」
 社会福祉士の資格の特性
 ソーシャルワークの使命
 Z.T.ブトゥリム(川田誉音訳)『ソーシャルワークとは何か』川島書店
 QOL  quality of life
 ソーシャルワークを構成する要素
 ディーセント‐ワーク
 地域包括支援センター
 生活困窮者自立支援法が意味するもの
 自尊感情の貧困

 「ハード福祉=社会福祉制度」と、「ソフト福祉=ソーシャルワーク」
 ソーシャルワークの根源的な課題
 自己決定
 精神保健福祉士の役割と社会福祉士との協働
 精神保健福祉士法(平成9年 法律第百三十一号)
 精神保健福祉士の専門性
 ソーシャル・サポート・ネットワーク
 セルフヘルプ・グループ(自助グループ)
 アルコホリクス・アノニマス AA
 アルコール依存症の概要
 スティグマ
 福祉教育

 全人的なニーズの捉え方と支援のあり方
 マイノリティとソーシャルワーク
 補充関係 メイヤロフ
 孤独死
 深刻な問題や課題の顕在化
 ソーシャル・インクルージョン
 子育て支援
 多問題家族
 貧困の世代的再生産(世代間連鎖)
 引きこもり・ニート
 DVのサイクル
 虐待  試し行動、愛着行動
 拒否的 インボランタリークライエント
 超高齢・少子社会
 公助、共助、自助

 コミュニティづくり
 社会福祉協議会
 コミュニティソーシャルワーカー
 利用者の価値観と支援の困難
 ネットカフェ難民
 協同労働 ワーカーズ・コレクティブ
 生活保護制度
 生活の主体
 コミュニティ(地域)・ケア
 施設ケア
 レジデンシャル・ソーシャルワーク(residential social work)
 施設の社会化
 施設症 institutionalism
 ネグレクト
 子ども虐待の定義
 ユニットケア
 大舎制,中舎制,小舎制,
 学校(スクール)ソーシャルワーカー
 障害者の地域生活支援
 自立生活思想
 ピア・カウンセリング
 福祉コミュニティ
 小地域ネットワーク活動(小地域福祉活動)
 チームアプローチ
 フォーマルサポート
 ホリスティック
 ストレングス
 生活の全体性


貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中

当ブログ筆者執筆の新刊
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精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

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発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

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2017社会福祉士国家試験過去問解説集 第26回-第28回全問完全解説 日本社会福祉士養成校協会編集 中央法規出版
ISBN978-4-8058-5338-2

 450問を選択肢ごとに詳しく解説、科目別ポイント。過去3年分の国家試験全問題を掲載。最新の制度や数値にアップデート。

<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


<ブログ記事 バックナンバー>
当ブログ記事バックナンバー 福祉施設職員研修



第28回社会福祉士国家試験合格発表2016年 正答と合格基準 日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科 合格率84.9%62人合格 一般養成施設ルート(通学)合格者数全国第1位。

社会福祉士 国家試験受験対策コース 当ブログ筆者の受験対策講義

平成28年度 社会福祉士・精神保健福祉士全国統一模擬試験

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当ブログ筆者が報告を行います お知らせ
全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会



相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第15回講義レジュメ概要1
 当ブログ筆者(専任教員)が、社会福祉士養成科にて、2016/07/27 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


6章4節 予防的対応とサービス開発
<ポイント>

・ソーシャルワークは、個別援助からメゾ・マクロ実践へと取り組みを拡大していく。マクロ実践の成果を、ミクロレベル、つまり個別の利用者へと還元させる。
・具体的には、地域におけるネットワーク構築、ソーシャルアクション、社会資源の開発が挙げられる。地域社会のボランティア、協力者に対するコンサルテーションの提供もソーシャルワーカーに求められる役割である。

1 個別援助から地域支援へ テキストP149から
・ミクロ・レベル実践=個別援助の過程から、
 メゾ・レベル=機関の運営・地域福祉活動等、
 マクロ・レベル=制度の改善を図る政策提言やソーシャル・アクション等へと視野、実践の拡大が求められる。
・個別支援を踏まえて、複数のクライエントに共通するニーズを集約し、地域のニーズや社会資源の課題への視点の拡大が必要である。

*ポイントは、ミクロから、メゾ、マクロへの展開が、ソーシャルワークの特質、最重要な点である。
 クライエント個人や家族からコミュニティまで、生活のデザインを促進する実践とも言えよう。


<補足:社会資源の課題とその改善>
・どのような施設・機関であっても、社会資源・組織側の要因のために、クライエント・サービス利用者が,問題解決やニーズ充足を妨げられているようであれば、その要因を分析し,状況の変革・改善を求める働きかけを行なう必要がある。変革の役割とも言える。
 例えば、情報不足、対応の不適切さ、制度上の課題等によって,相談へのアクセスが困難な事例 略

・これらを実施するにあたっては,
①調査:問題の実態・事実に関するデータを収集
②計画:変革・改善のための計画の立案
③組織化:変革への話し合いワークショップ形式を取り入れる。
④活動:専門家としての使命・倫理などに基づき働きかける。更に調査を重ねる。

2 予防的対応とサービス開発の意義 テキストP150
・個別支援のみならず、ニーズの集約、サポート・システムの課題の発見、潜在的ニーズへの対応の必要性について働きかけ、サポート・システムの機能向上を図る役割もある。
・現行のサービスでは対応が困難なニーズに対して、地域においてネットワークを構築し、新たなサービスや予防活動の開発を進める。

3 地域におけるニーズ テキストP150
・コミュニティへの専門職の働きかけ、マイノリティの支援。
 事例 略
 コミュニティワーカーの目標、使命とは、コミュニティとその住民が、相互に尊重し合い、成長していくことである。

・地域におけるニーズの四分類

①現行の保健福祉サービスで対応可能なニーズ=ニーズの顕在化
 ニーズが集約化され、現状の地域ケアシステムにおいては顕在化している。
 よくある課題&資源がある課題=集約化

②現行の保健福祉サービスでは対応困難なニーズ=ニーズの点在化
 略
 現状では、社会資源がない、フォーマルサポートの欠乏、対応が無い。
 ボーダーライン、難病の事例。

③現行の保健福祉サービスでは対応困難なニーズ⇒現在は問題状況や課題は無いもの
 略
 専門職の予防防的視点、見守り・働きかけの継続と、困難が生じた場合の早期の対応が求められる。
 ニート等は、20年後のコミュニティにおいてどのような課題となるのか。

④地域としてのニーズ

 地域の状況、住民共通のニーズをとらえ、明確にしていく必要がある。ワークショップや住民懇談会などで住民の声を集約し、地域福祉活動に反映させていく。
 その他、地域の生活課題、「買い物難民」、地方における公共交通機関の縮小による高齢者の生活への影響。
・地域住民に共通するニーズの集約と、住民の声を地域福祉に反映させていく。
 住民とのワークショップは重要なものとなっていくだろう。

<補足>
*地域の福祉ニーズ解決機能

・ソーシャルワークには、地域に存在する福祉ニーズ、福祉事業運営や福祉活動の課題、などを解決する機能、社会資源の整備・開発の機能がある。
・地域における、どのような福祉ニーズ,運営課題を解決しようとするのかで,援助技術の方法・内容や援助のあり方は異なる。
 それぞれの地域の特性(例 人口動態,特に高齢化率や出生動向)、社会資源の整備状況や、連絡調整・ネットワークの状況なども、大きく関わる。
例:子どもに関連して、所謂「声掛け事案」。
 フォーマルなシステム:PTA、学校、町内会、市役所、警察
 インフォーマルなシステム:ママ友、隣近所
背景には、人口構成、交通、地域社会の関係性が関わる。

*ネットワーク構築(組織化)を支援する手法の例
 ①町内会・自治会などをはじめとする住民諸組織を支援して問題解決を図る。
 ②ボランティア活動等の、新たな組織づくりを支援する。
 他、役割を担ったボランティアとして、民生委員等
 ③個別の当事者あるいは保護者・家族の組織づくりそのものを支援する。
 セルフ・ヘルプグループ
 ④事業者の連携あるいは協働組織づくりによって問題解決を図る。

*自然な支援者
例:近隣関係、学校におけるピア・サポーター
 生活の場で、自然な関係のなかで支援を行なう。
 同じ住民、学生としてのつながりを基盤とする。
 お互いの話に耳を傾け、仲間として共感し、助け合い、共にコミュニティをつくっていく。


*これらの協力者、ボランティアに対して、ソーシャルワーカーは、コンサルテーションを提供することも必要である。
・地域社会におけるコンサルテーション技能とは、情報の提供と分析、アセスメント 略

*地域に対する働きかけに求められる専門職の資質や能力
①社会福祉の各領域にわたる専門知識と,保健・医療,関連分野の専門職と話のできる幅広い知識。
②幅広い人間関係を形成していけるコミュニケーション能力と、信頼関係を形成し,継続できる 略
例えば、「町内会」。実習において、地域福祉の現場としての町内会体験実習も、地域福祉型実習に組み入れるべきではないか。
③地域社会の問題や課題,新しい社会資源の開発への関心と熱意,積極的な姿勢,企画力,行動力 略
・これらを行なう福祉専門職は,専門的学習と経験の蓄積,上司(スーパーバイザー)による指導・訓練が必要である。 略

*マイノリティのコミュニティにおける人間関係重視の傾向に対して、どのように関係を構築していくのか。コミュニティと話し込み、入っていくという伝統的手法も、答えの一つかもしれない。


4 ニーズの集約 テキストP151
 ミクロ実践における複数のケースを通して明確になった、サポート・システムの課題の改善に取組むためには、地域のニーズ、課題として集約する必要がある。
 地域の関係機関の連絡会議等で、地域の関係者たちの共通課題やニーズを集約する。
潜在的ニーズをキャッチするための取組みも必要である。 略 ニーズ調査も必要である。
 住民の会合への参加、現状の把握、課題のボトムアップも重要である。

5 サービス開発・事業企画 テキストP152
 クライエントのニーズは多様であり、制度で対応困難なこともある。
 インフォーマル・サポートの活用や、社会資源の開発なども必要である。
 機関として対応可能ならば、事業化を図る。地域住民との協働によるサポートの展開も必要である。
 所属機関において、企画案を提示し、機関の事業として承認を得、実施する。また、関係する機関・人々に協力を要請するなど、具体的な準備、計画が必要となる。

⇒資源開発は、今後のソーシャルワーカーにとって、大きな役割となる。住民との協働で、相互扶助を活かしながら資源を創る。そのプロセス、組織のコーディネートの専門職としての役割が、求められる。


<補足 社会資源開発とマクロソーシャルワーク>
・利用者に対する社会資源・社会福祉援助システムが効果的に機能しなかったり,最初から資源・援助システムがなかった場合には,必要に応じて資源・援助システムを開発することが必要である。
・ソーシャルワーカーは、その実践において,特定の集団(例 DV被害者,精神障害者,ホームレスなど)のニーズを充足する施策が既存の制度にないこと,あるいは既存の施策ではニーズ充足が不十分なことを認識することが少なくない。
 新しい事業・プログラムの構築の必要性を認識したならば,地域の関係する組織・団体,あるいは議員,住民に,こうした問題への関心をもってもらい,積極的な関与を引き出すための組織づくりを行って,その組織を中心に新しい事業(プログラム)の創設を図っていく。

 地域レベルで創設された新たな社会資源・事業を,他の地域でも実施することや,国レベルで実施することを働きかけることも,マクロソーシャルワークの役割といえる。それは専門職団体の役割ともいえる。

・新たなニーズに対応して、組織化の課題への対応や資源開発に取り組むことが求められている。
 地域におけるソーシャルワークは、住民が持つ自立、自助、協働の理念に働きかけ、地域にある社会資源そのものの効果的な調整や創設、あるいは開発に力点をおくという性格を持つ。

*コミュニティとの協働の技術-コミュニティの力を引き出す
 新たな社会資源の開発において、住民の主体的な参加を引き出す為の、動機づけなど働きかけの力量が求められる 。


・社会資源の開発は、現状の社会資源・援助システムでは充足されていないニーズの把握・分析から開始される。
①日常的業務からのニーズ把握

・地域社会の福祉ニーズを把握するには、社会調査も重要であるが、日常的な業務を通じてニーズを把握することも重視される。
個別の相談事例から地域全体のニーズや問題を把握することも重要である。

②社会調査法によるニーズ把握
・必要に応じ、社会調査によるニーズ把握を実施する。

・なお、予備的なニーズ把握として、地域社会の福祉ニーズを把握するため、行政の資料等から情報を収集する。
・また、地域の専門職や当事者、関係者から、自由面接調査やグループインタビューを行なうことも有効である。
 加えて、専門職や地域の連絡会議等における問題の明確化、共有化も有効な手法である。
 環境、まちづくりが課題であるときは現地踏査も行なう。
・各地域の社会資源の整備状況は異なる。
・加えて、近隣の見守り、支え合いや傾聴ボランティアなど、インフォーマル資源も必要とされている。

・より良い援助を提供するために、地域の社会資源の不足が障壁となる場合もある。
 不足する資源を開発することも、ソーシャルワーカーの役割である。


*既存資源の再資源化
・既存資源の再資源化とは 略

*新たな社会資源の開発
①一つの機関・団体が単独でサービスを設立し、自ら運営する場合
②地域の機関や団体の共同で開発・運営を行う場合(運営は単独の場合もある)
・資源開発は従来から社会福祉協議会等が行ない、近年は多様な取り組みがみられる。

*不足する資源の発見

・資源開発は、地域の不足する資源の把握・分析から開始される(先述)。
 個別事例から把握される場合、地域のニーズ調査から明らかになる場合もある。

・個々のクライエントのニーズと資源との調整を図る中で、資源の不足によりニーズの充足が困難になる場合もある。
①ケースアドボカシー=個々の事例に関して、資源側との交渉等により解決を図る。
②コーズアドボカシー=同様の資源不足の状況に置かれている多数の当事者に対して、資源開発を行なう。

*社会資源開発の展開
・鈴木による、社会資源開発の展開
①自己の確立(変革)、コア(核)となる「ひと」の確立
②「組織」の確立(変革)、組織化
 組織のニーズへの対応、サービス内容や質の評価を活かし進化する仕組みが必要である。
③「地域」での福祉サービスを確立し、実践を地域化する
 「組織化」されたものを「地域化」する。地域に合わせたアレンジ、具体化。
④実践や社会資源の改善・開発を社会化する
・社会資源開発は、地域のネットワーク、協働作業から展開されていく。

<社会福祉士等国家試験問題の出題実績>
◎インターベンションでは,クライエントやその環境及びその両者への介入を行い,状況に応じて社会資源の開発などを行う。 第20回社会福祉士試験出題
◎(社会資源の活用・開発)社会資源充実のために精神障害者の意見に耳を傾ける。
第11回精神保健福祉士試験出題
*精神保健福祉領域における地域援助技術(コミュニティワーク)第8回精神保健福祉士試験出題
◎地域社会の偏見・差別というバリアの除去や軽減が含まれる。
◎精神障害者の地域生活を支え,希望を実現していく機会や資源の開発が含まれる。

ソーシャルワーク演習レジュメ 面接技術1 基本的態度 純粋性、構成要素、無際限性、沈黙とは 大学学部にて

ソーシャルワーク演習レジュメ マイクロカウンセリング、最小限度のはげまし、意味記憶とは 面接技術2

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中


第28回社会福祉士国家試験合格発表2016年 正答と合格基準 日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科 合格率84.9%62人合格 一般養成施設ルート(通学)合格者数全国第1位。

社会福祉士 国家試験受験対策コース 当ブログ筆者の受験対策講義

社会理論と社会システム 練習問題 初級
*社会福祉士・精神保健福祉士共通科目 基礎
<この4月から学習を開始した受講生向き練習問題 入門編>


問題 次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい。
  人の一生には,年齢に対応した様々な節目や出来事がある。人間の出生から死に至る過程で設定される「 A 」ごとに,人生を分析する「 B 」という用語が1930年代から用いられるようになった。ところがその後,社会の変動が激しく, 人々が人生上の出来事を経験する年齢やパターンに斉一性がなくなってきた。ここから個々人の多様な人生を明らかにし,さらには,個人史を歴史的事件と関連させて分析するために「 C 」という考え方が1970年代に確立した。
    A         B       C
1 ライフサイクル --ライフステージ --ライフコース
2 ライフサイクル --ライフコース ---ライフステージ
3 ライフステージ --ライフサイクル --ライフコース
4 ライフステージ --ライフコース ---ライフサイクル
5 ライフコース ---ライフサイクル --ライフステージ

心理学理論と心理的支援(心理学)練習問題 初級
*社会福祉士・精神保健福祉士共通科目(基礎)
<この4月から学習を開始した受講生向き練習問題 入門編>


問題 次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい。
 エリクソン(Erikson,E.)の生涯発達論によれば,若い成年期の発達課題は「親密さ対「 A 」」であり,成年期では「「 B 」対停滞」,円熟期(老年期)では「自我の統合対「 C 」」だという。成熟した大人になるためには,人は自我のすべての特質を十分に発達させなければならない。
<組み合わせ>
  A    B    C
1 不信---勤勉---孤独
2 不信---同一性--劣等感
3 劣等感--生殖性--絶望
4 孤独---勤勉---劣等感
5 孤独---生殖性--絶望

*解答・解説:ライフステージ、ライフコースとは 記事下方をクリック
*解答・解説:エリクソン 精神分析 フロイト派  発達課題 8段階 
アイデンティティの危機 モラトリアム 幼児期決定論、
発達段階 ピアジェとは 記事下方をクリック



当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

当ブログ筆者執筆の新刊
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 450問を選択肢ごとに詳しく解説、科目別ポイント。過去3年分の国家試験全問題を掲載。最新の制度や数値にアップデート。

<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


<当ブログ筆者の論文 最新>
「福祉施設職員のメンタルヘルスとリワークの支援」
日本福祉教育専門学校 研究紀要 55頁から73頁



<ブログ記事 バックナンバー>
当ブログ記事バックナンバー 福祉施設職員研修

福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 要旨


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